ミズヒキ
8月22日にバラ科のキンミズヒキを載せましたが、今回はミズヒキ。 地味な花ですが、落ち着いた美しさがあり茶花にも用いられます。
下の写真は、花の拡大。 まばらにつく花は、上半分が赤く、下半分が白っぽいので、紅白の対照からミズヒキと呼ばれるようになったというのですが、昔の人はそこまできっちり見ていたのでしょうか?
花弁のように見えているのはガクで、深く4裂しています。 オシベは5本、メシベの花柱は2本です。
ガクは長持ちする傾向があることを、ニリンソウなどでも書きましたが、ミズヒキのガクも、花が終わると再び閉じて子房を守ります。 おもしろいのは2本の花柱もそのまま残り(下の写真)、先はカギ形に曲がって硬くなり、褐色になって完成した果実が動物の体にくっついて運ばれるのに役立ちます。
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コメント
こんばんわ~
ご近所さんの垣根越しにいつも見ている花ですが、連なって咲いている様子しか印象に無く、一つ一つをジィ~~ッと見たことなかったです。
派手さはないですが、緑の葉っぱの中で
地味ながら赤い小さな花は存在感がありますね。
投稿: わんちゃん | 2007年8月25日 (土) 23時17分
ミズヒキやキンミズヒキは山でよく見てますが、独特の風情がありますね。茶花に使われると言われれば、納得です。
あの小さな花を一つずつ覗くのは私もしたことなかったです。可愛い花ですね。
投稿: タロ | 2007年8月26日 (日) 09時28分
おはようございます♪
ミズヒキ、すきな花ですが
写真を撮る時は悩める花です
木漏れ日の中のミズヒキ
空気の動きを感じます
ミズヒキの花、連なりの中でひとつ
開いてたりしてますが、あんまりにも花が
小さすぎて開き方もほんの少しでこうして
ズームしてもらわないと見えませんね
小さい花には小さい虫がくるんでしょうか
投稿: エフ | 2007年8月26日 (日) 11時05分
わんちゃん、タロさん、ミズヒキの花の赤と白の混ざり具合は、個体差があって、写真のミズヒキはかなり赤っぽい花です。近くのミズヒキの花も、一度じっくり見てください。
エフさん、ミズヒキの花に来ている虫は、まだ見たことがありません。小さすぎて見逃しているのかもしれませんし、自家受粉の可能性もあると思います。
投稿: そよかぜ | 2007年8月26日 (日) 23時38分