ハスの葉の上で水が沸騰!?
ハスの葉の上で水が沸騰しているような現象を見かけたが、あれは何かという質問をいただき、7月13日の記事で解説しました。
昨日、蓮田に行って、この沸騰しているような現象を動画に収めてきました。
写した時間は午前11時頃、天気は晴、かなり気温は上がっていたと思います。 試しに水を葉の上に載せて、激しくブクブクするのを確認してから撮影を始めましたので、最初の勢いは衰えています。
観察するには若い葉の方がいいようです。
動画へのリンクが外れていましたので改めて動画を挿入しました。(2013.8.13.)
(以下は 2013.8.13.に追記)
この現象はハスの葉柄の中を気体が上昇してくることによります。 下はその葉柄の断面です。 気体の通る大きな穴があることが確認できます。 なお、白い物質は、ハスの組織が傷を塞ぐために分泌したものです。
この穴を気体が上昇してくる様子も、動画にしておきました。
大阪市立大学付属植物園では、この葉柄を乾燥させ、ストローとして配布されていました。 下がそのストローです。
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コメント
さっそく、すぐに友達にメールしました。
きっと今頃、ブクブクを見て聞いていることでしょう。
葉っぱの真ん中、レンコンの穴と同じような穴があるように見えましたが・・・
根っこから、茎から、葉っぱの出口まで
穴が通ってるんでしょうかしら?
投稿: わんちゃん | 2007年8月 7日 (火) 00時11分
そよ風さま 初めてコメントさせていただきます。わんちゃんの所からまいりました。
蓮の開く音を聴きたくて近くの蓮池に朝4時半頃行った事がありますが、周囲の音がうるさくて聞くことはできませんでした。
琵琶湖の水の森水生植物公園で聞いたと言われる人もおられるので、自分の耳で確認したと思っております。
ぶくぶくはそよ風さまの動画と同じ光景を見ました。
不思議だったので茎を折って調べましたらレンコンと同じ穴が空いていたので自分なりに納得したのですが、出ているのか吸い込んでいるのかは、解りませんでした。
そよ風さまの報告と同じことを、テレビでも見ましたし、自然の営みの素晴らしさを知りました。
わんちゃんにメールを頂いて伺った次第です。
素敵でした。
投稿: ちひろ | 2007年8月 7日 (火) 05時32分
とても面白い動画です。ホントにいいものを見せて頂きました。
ハスの葉上の水滴の中をプクプクと空気が抜けていく様子を実際に蓮田に出かけて見てみたくなりました。
投稿: タロ | 2007年8月 7日 (火) 07時40分
わんちゃんへ
今日の記事にまとめてみました。
ちひろさんへの連絡ありがとう!
ちひろさんへ
これからも気軽におこしくださいね。
そして気軽にコメントを書き込んでください。
植物の繊細さは日本舞踊に通じるところがあると思います。
タロさんへ
この現象、じつは私はまだよく納得できていないのです。温度の上昇とともに葉柄内の気体が膨張するのなら、葉の若い古いは関係無いはずですが、この現象は若い葉でさかんに見られます。タロさんならどう考えます?
投稿: そよかぜ | 2007年8月 7日 (火) 22時38分
振られてから少し経ってしまいましたが、遅ればせながら考えてみました。
水のブクブクは若い葉の方が起こりやすいと・・・・不思議ですね。
古い葉というのは緑の強くなった立派な葉という意味ですよね?もしも、そうなら若い葉の方が組織がまだしっかりしていなくて、空気を通らせやすい、とかそんなことはないんでしょうか?人間の肌も角質層の厚くなった中高年の肌より赤ちゃんの肌の方が水分を通らせやすいような気もしますし・・・・。
ちょっと感覚的で説明になっていないかも知れませんが、そんなことくらいしか思いつきませんねぇ・・・・うーん。
投稿: タロ | 2007年8月10日 (金) 00時17分
若い葉の方が盛んだというのも私の感じだけで、きっちりデータを取ったわけではありません。 オオカナダモの作り出す酸素の量で光合成を調べる実験がありましたが、ハスのいろんな葉を水中に沈めて、そこから出てくる気体の量を測定してみたいものです。大きな水槽が必要でしょうが・・・
投稿: そよかぜ | 2007年8月10日 (金) 21時56分