ノアズキ
ノアズキが黄色い花をたくさんつけていました(H19.8.25. 堺市南区岩室)。
この花、よく見ないと、何がどうなっているのか、さっぱり分かりません。
“一般的な”マメ科の花は、旗弁、舟弁、よく弁からなり、普段は舟弁がメシベとオシベを保護していて、虫が蜜を求めて近づくとメシベとオシベが現れて、虫の腹を介して花粉媒介が行われるという、それなりに工夫されたつくりをしています。 さらにそのバリエーションがいろいろあり、例えば腹に積極的に花粉を打ちつける花として、コマツナギを紹介しました。
今回のノアズキは、虫の背やわき腹を狙って花粉媒介しようとしているようです。 そのために、下にあった舟弁とよく弁のセットをくるりと半回転させ、舟弁の先端が上に来るようにしています。
なにもそこまで凝らなくても、と思いますが、この方が、虫の体についた花粉を拭い去られてしまうことを防ぐことになるのでしょうか?
ところで、栽培されているアズキに近い自生植物はヤブツルアズキとされていて、アズキの花もヤブツルアズキの花も、このノアズキの花とよく似ています。 でも、果実(=豆果)や種子の様子は違っています。
下にノアズキの豆果の写真を載せておきます。 いわゆる普通のマメ科の扁平な豆果で、アズキのような俵型の種子を入れておくような豆果ではありません。
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