ニオイバンマツリ(ブルンフェルシア)
ニオイバンマツリ(Brunfelsia autralis)は、ブラジル南部からアルゼンチンにかけての原産の、ナス科の植物です。 比較的低温にも強いので、我家の周辺でも、路地植えの家もよく見かけるようになってきました。 「バンマツリ」は「蕃茉莉」で、「舶来のジャスミン」といった意味です。
花は咲き始めは紫色ですが、次第に白くなり、名前のとおり良い香りがします。
花は一見、放射相称(花の真上から見て、対称軸が5本)のように見えます。 しかし、花の大きさに比べて小さな中心部のメシベ・オシベのあるところを拡大すると、
上の写真のように、左右相称であることが分かります。
左右相称の花は放射相称の花より進化していると考えられています。 放射相称の花が多いナス科にあって、花冠の形はまだ放射相称のままですが、左右相称に向かって一歩前進した植物といったところでしょうか。
花の断面を見ても、オシベもメシベも下を向いていて、花筒の下に侵入するものに花粉を媒介してもらおうとするつくりになっています。
もう一度、花の正面からの写真を見ていただくと、紫の花の中心部が白くなっていて、その白い部分が少し下にずれています。 花は虫たちに、この白い部分の中心に蜜があることを教えているのでしょう。
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コメント
そよかぜさん こんにちわ~
ウチの庭にもニオイバンマツリが咲いていました(過去形)
だんだんと花が咲かなくなり、葉っぱばっかり生い茂るので、他の花に明け渡してもらいました(なんせ狭い庭なもんで)
たしかに少し香りは感じていたかなぁ??程度
こんなに詳しく解剖されるとちょっと愛しくなります。もうちょっと優しくしとくんだったわ、ウチのニオイバンマツリ・・・・・
投稿: わんちゃん | 2007年6月 6日 (水) 16時24分
“普通の”植物にも“個性”があるってことでしょうか。
とにかく光と温度の好きな植物です。
投稿: そよかぜ | 2007年6月 6日 (水) 22時55分