エノキトガリタマフシ
エノキの葉にトンガリボウシ。 エノキトガリタマフシといいます。
じつはこれ、虫えい(=虫こぶ)で、中を割ってみると、幼虫が元気に動いていました。 エノキトガリタマバエの幼虫です(下の写真:H19.5.12.堺市のフォレストガーデンで撮影)。
エノキトガリタマバエは、エノキの新葉が展開する時期に合わせて羽化し、エノキの葉に産卵します。 産卵の刺激を受けたエノキの葉の組織は、幼虫を包み込むように肥大し、幼虫はその中で、安全な住居と餌とを保障されて育ちます。
間もなく、この虫こぶは落下します。 そしてその中でサナギとなったエノキトガリタマバエは次の年の春まで休眠するのです。
先ほど「安全な住居」と書きましたが、葉についた“トンガリボウシ”は鳥に食べられることもあるようです。 中においしい餌の入っていることを学習した鳥たちにとっては、かえって目立つ逃げない餌ですものね・・・。 早々と落ちてしまうのは、鳥たちから逃れることにも役立っているのでしょう。
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コメント
自然界で生き抜くことの智恵は誰が教えるの?
でしょうか?ねぇ・・・・・
スゴイですね・・・
こんなトンガリ・・・見たこと無いです。
どこにでもいるのでしょうか?
見逃してるのは私だけ???
投稿: わんちゃん | 2007年5月26日 (土) 00時23分
トンガリは、あるところにはたくさんあります。そんなに珍しいものではありません。エノキで探してみてください。
ただし、記事に書いたように、見ることのできるのは、春だけですよ。
投稿: そよかぜ | 2007年5月26日 (土) 07時01分