アカメガシワ
赤芽の名前のとおり、アカメガシワの展開し始めた葉はいつも赤いのですが、落葉していた冬が過ぎ、葉を展開し始めたこの時期の新葉の美しさはひとしおです。
アカメガシワは典型的な陽樹で、光がよく当たる場所ではよく成長しますが、他の樹の影になるとすぐ弱ります。 ですから、この赤い色を見るのは、いつも陽のあたる場所。
ところで、アカメガシワの新葉は、なぜ赤く見えるのでしょうか? 葉は成長し始めると、次第に緑色になってきます。 上は先週の日曜日に撮った写真で、葉は全て真っ赤ですが、今日は緑色になりかけている葉もたくさんありました。
下の写真は、真っ赤な葉2枚と、緑色になりかけた葉が重なっている部分の拡大です。 真っ赤な葉は一面真っ赤で何がなんだか分かりませんが、緑色になりかけた葉の表面には、緋色の星状毛があるのが分かります。 赤い葉の色は、この星状毛の色なのです。 そして、葉が成長するに従って、星状毛の間隔が広がって緑色が見えてくると同時に、星状毛も縮んでしまいます(こちらの葉の写真をどうぞ)。
※ アカメガシワの花については、こちらに載せています。
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コメント
こんにちは。
「赤い色の正体」を教えて下さって有り難うございました。すごいですね。こんなふうになっていたんですね。よくわかりました。
投稿: 多摩NTの住人 | 2007年4月30日 (月) 16時00分
きれいな赤色ですね、真っ赤っ火・・・・
緑色にかわっていく様子が解かり「ナルホド!!」と思ったのですが、綺麗な赤のまんまがいいな・・・・
投稿: わんちゃん | 2008年1月 9日 (水) 22時07分
若い葉が赤っぽいのは多くの植物で見られますが、問題は、若い葉が赤いのはどのような生態的な意味があるかです。
投稿: そよかぜ | 2008年1月 9日 (水) 23時45分
赤ちゃんのお尻にある ”蒙古斑”と同じ理屈じゃないかしら??
投稿: わんちゃん | 2008年1月17日 (木) 16時21分
? ・・・(@_@;) ?
投稿: そよかぜ | 2008年1月17日 (木) 23時04分