シマサシガメ
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4月23日にも紹介したヒメクロオトシブミですが、彼らをたくさん見ることのできる季節になりました。 “落とし文”=子供の“ゆりかご”(揺籃)づくりも盛んです(“落とし文”については、私のこちらのホームページをご覧ください)。
交尾中の個体を見つけました。
交尾の場所は、揺籃を作りかけた葉の上。 下の写真の、切れ込みを入れられて垂れ下がった葉の下方に彼らが写っています。
ここに至るまでの経過はこちらをどうぞ。 この後、メスが揺籃作りを再開するようです。
Keyaki さんのブログでは、メスが葉を巻いている途中の様子が載せられていますが、オスはその様子を眺めています。
こちらは揺籃がほぼ完成。 最後の仕上げの最中です。 熱心な様子が、写真からも伝わってきます。
※ 写真は全て4月28日に、堺市泉北ニュータウンの槇塚公園で撮ったものです。
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これも1週間前の葛城山から。 花はほぼ終わりでしたが、咲き残りを撮りました。
4月15日にタブノキの花を紹介し、オシベの葯にかわいい弁がついていることを紹介しました。 これはクスノキ科の特徴で、ダンコウバイもクスノキ科の落葉樹です。
タブノキと違って1本のオシベの弁の数は2つです。 上の写真もクリックしていただくと拡大しますが、右に1本のオシベの拡大写真を載せておきます。 まるでウサギみたい・・・
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4月8日にムラサキケマンを紹介しましたが、4月21日、葛城山の中腹では、これと同じCorydalis属のミヤマキケマンがたくさん咲いていました。
黄色い花を咲かせるCorydalis属は何種類かあって、名前も似ています。
道端に生えているのはキケマン。 葉は2~3回3出複生(この表現の意味が難しいかも・・・ 実物を使って説明すると、すぐ分かってもらえるのですが・・・)です。
これに対してミヤマキケマンの葉は2~3回羽状複生ですし、名前のとおり生えている場所は山地です。
ヤマキケマンは、花の大きさがキケマンやミヤマキケマンの半分くらいしかなく、色もうすい黄緑色です。 また、ツルキケマンは、名前のとおりツルになっています。
花のつくりはムラサキケマンとほぼ同じ。 なかなか精巧なつくりです。
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昨日のギフチョウとくれば、カンアオイ。 ギフチョウの幼虫の食草です。
カンアオイの仲間にはたくさんの種類があり、花のつくりや花の時期が少しずつ違います。
葛城山(大和葛城山)にあるのはミヤコアオイ。 4月が花の時期。 ちゃんと咲いていましたよ。
上と同じ株の花の部分の拡大です。
目立たない色の花ですが、花に袋をかぶせて虫たちが近づけないようにしておくと、種子ができないことから、誰かが花粉を媒介しているのは間違いありません。 そして、花のつくりは、色とは似合わず、複雑です。
まず、花弁は退化しています。 花の外観を作っているのは、筒状になったガク(ガク筒)です。 ガク筒の上部はつよくくびれていて、ガク筒の入り口は狭くなっています。
花の断面を写したのが下の写真です。
中央にニョキッと伸びているのが花柱。その周囲を取り囲むようにオシベの葯が外側を向いて配列しています。 そして、ガク筒の内壁には、格子状にひだが発達しています。
ミヤコアオイの花粉を媒介するのは、キノコに集まるキノコバエではないかといわれています。 ガク筒内壁のひだは、キノコのひだに擬態しているのではないかとする説もあります。
いずれにしても、ギフチョウが増えるためには、ミヤコアオイなどのカンアオイの仲間が増える必要があります。 そのためにはたくさんの種子を作ってもらわねばなりません。
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あちこちで“落とし文”が作られ始めているのを見つけたのは、4月14日。 そして4月21日の夕方、家の近所でこの“落とし文”の作成者であるヒメクロオトシブミに出会いました。 薄暗い中で私を見つけてとった姿勢がこの写真。 5mmほどの小さな体をぐっと持ち上げ、少しでも大きく見せようとしているのでしょうか?
“落とし文”やヒメクロオトシブミのことは、私のこちらのホームページでも紹介しています。
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今日は天気予報では、昼前から雨。 降る前に、と、朝から目をつけていた場所へ。
予想的中 (^_^)v ヨコヅナサシガメの成虫への脱皮が始まっていました。
右手前は成虫、中央は脱皮殻、左奥は脱皮して成虫になったばかりの個体で、真っ赤です。
まだまだ終齢幼虫のほうが数は多く、これからしばらくは成虫への脱皮が続くのでしょうね。
詳しくはホームページにまとめましたので、こちらをどうぞ。
なお、脱皮直後が赤い色であるのは、幼虫が脱皮して次齢幼虫になる場合も同じです。 こちらは左の「マイフォト」の「昆虫3 カメムシの仲間」で紹介しています。
※ 春は書きたいことがいっぱいで困ります。
昨日の葛城山でも、いっぱい写真を撮ってきたのに・・・
少しずつでも、できるだけ書いていこうと思います。
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大阪府と奈良県の境にある葛城山(サイドバーに地図を入れておきます)に行ってきました。
ちょうどカタクリの花が身頃。 林床に降り注ぐ陽光を浴びて、たくさんのカタクリが花をつけていました。
写真のように、カタクリは林床に大きな葉を横たえています。 落葉樹がまだ葉を広げていない、わずかなこの時期を利用して、せいいっぱい光合成をして、あとは長い眠りにつきます。 光合成できる期間が短いので、このような立派な花をつけることも大変なことです。 種子から育ったカタクリは、数年は花をつけず、ひたすら光合成で株の充実に努めます。
このように、カタクリは落葉樹の林床に適応した植物で、花の時期も短く、それだけにこの花を見ると感動するのでしょうね。
大伴家持は
もののふの八十少女らが汲みまがう寺井の上の堅香子の花
という歌をうたっています。 堅香子(かたかご)はカタクリのことですが、昔はもっと身近な植物だったんでしょうね。 片栗粉も、元来はこのカタクリの球根からとった澱粉ですから・・・
今はいろんなことが原因で、カタクリはとても減ってしまいました。 でも、葛城山では、「大阪みどりのトラスト協会」による保護活動の結果、次第に増えてきていて、自然探求路やその周囲のあちこちで、カタクリの花を見ることができます。
下の写真の左のように、白いカタクリの花もありました。
“カタクリと言えばギフチョウ”というくらい、カタクリの花に吸蜜に来たギフチョウの写真が、あちこちで紹介されています。 早春の花と蝶の組み合わせ、確かにいい写真のテーマです。 私も撮ろうとしました。 でも、たしかにギフチョウはカタクリの花に吸蜜に来ているのですが、動きが速いうえに、カタクリの群生地は保護のためにロープが張られていて中に入ることができず、写真に収めることはできませんでした。 すこし時期が遅くて、気温が上がり、ギフチョウの動きが活発になりすぎているのでしょうか?
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モモブトカミキリモドキがタンポポの花にたくさん集まっている場所に出会いました。 幼虫は朽ち木や枯れたススキの茎の中などで育ちますので、近くにススキがたくさんあったせいかもしれません。
モモブトカミキリモドキは春先によく見られ、タンポポなど、黄色い花に集まると言われていますが、私はいろんな花で見ています。 春先には黄色い花が多いだけのことかもしれません。
上の写真のモモブトカミキリモドキは、さかんにタンポポの花粉を食べています。
ところで上の写真を見て、「モモブト」と言いながら、腿(もも)は太くないじゃないか! と思った人も多いでしょうね。 じつは上の写真はメスで、腿が太いのはオスだけなのです。 上の写真のメスは腹部がかなり膨れています。 卵を持っているのでしょう。
下に、近くにいたオスを紹介しておきます。 細く長い触角を壮んに動かしていました。 やはり体に花粉をつけています。
私は幸運だったんでしょうね。 というのは、最初にこの虫に出会ったのがオスでしたから。 ファインダーを通しての第一印象が、『なんと腿の太い!』でしたから・・・ ですから、図鑑でもすぐに名前が分かりました。
カミキリモドキ科の昆虫は、体は柔らかいのですが、体液に毒素を持っているものが多く、皮膚につくと水疱ができることもあるようです。 上翅はほとんど腹部全体を覆っていますが、完全とはいえません。 飛び方も力強さを感じることはできません。
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タブノキの花が咲き始めました。 少し例年より早いようです。
径1cmに満たない小さな花ですが、オシベの葯が4室に分かれ、そのそれぞれに弁がついているなど、細かいつくりに感動します。
詳しくは私のホームページでどうぞ。
※ 昨日・今日と、たくさんの写真を撮ることができました。 今週いっぱいかけて、目標1日1記事、できるだけたくさん紹介していきたいと思います。
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赤芽の名前のとおり、アカメガシワの展開し始めた葉はいつも赤いのですが、落葉していた冬が過ぎ、葉を展開し始めたこの時期の新葉の美しさはひとしおです。
アカメガシワは典型的な陽樹で、光がよく当たる場所ではよく成長しますが、他の樹の影になるとすぐ弱ります。 ですから、この赤い色を見るのは、いつも陽のあたる場所。
ところで、アカメガシワの新葉は、なぜ赤く見えるのでしょうか? 葉は成長し始めると、次第に緑色になってきます。 上は先週の日曜日に撮った写真で、葉は全て真っ赤ですが、今日は緑色になりかけている葉もたくさんありました。
下の写真は、真っ赤な葉2枚と、緑色になりかけた葉が重なっている部分の拡大です。 真っ赤な葉は一面真っ赤で何がなんだか分かりませんが、緑色になりかけた葉の表面には、緋色の星状毛があるのが分かります。 赤い葉の色は、この星状毛の色なのです。 そして、葉が成長するに従って、星状毛の間隔が広がって緑色が見えてくると同時に、星状毛も縮んでしまいます(こちらの葉の写真をどうぞ)。
※ アカメガシワの花については、こちらに載せています。
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観察地の様子を理解していただく参考として、サイドバーに地図(ALPSLAB myBase)を置きました。 地図の使い方を、簡単に書いておきます。
・地図はマウスドラッグでスクロールできます。
・地図の上に並んでいる操作用のアイコンにカーソルを合わせると、フキダシに説明が表示されます。
・左上の[+]ボタンで、地図の拡大ができます。
※ 最初はいちばん拡大された状態ですので、それ以上はできません。
・[-]ボタンで地図を縮小(広域表示)できます。
・上中央の[ ! ]ボタンで全てのエントリーを俯瞰できます。
・右上の[← →]で、登録してある場所が切り替わります。
・地図中央に示されている、位置を示す緑の[!]アイコンにカーソルを合わせると、その場所を最初に登録した関連ブログ記事のタイトルがフキダシに表示されます。 フキダシの中のタイトルをクリックすると、その記事のページへジャンプします。
・地図の一番下にある[SHOW WIDE MAP]をクリックすると、大きな地図である ALPSLAB base にジャンプします。 ALPSLAB base は、インターネット上の様々な位置情報をマッピングするためのベース地図です。 やはりマウスドラッグでスクロールできますので、周辺に登録されている他の人のブログなどを楽しんでいただくこともできます。
◎ リンクの関係で、時々このブログと無関係の場所の地図が表示されていることがあります(中央に緑の[!]アイコンが表示されていません)が、再読み込みしていただくと戻ります。
【地図は現在、表示を止めています】
古いPCなどをご使用の場合、この地図のためにページの読み込みが遅れる場合があり、平成21年1月10日より、地図の表示を中止しています。
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ナガミヒナゲシのメシベ・オシベを撮ってみました。 円筒形の子房の上に円盤状の覆いがあり、その上を放射状に柱頭がのびています。
ナガミヒナゲシは、地中海沿岸から中欧にかけての原産の帰化植物で、和名は1961年に東京の世田谷に帰化していたものにつけられています。
今は野鳥中心の月刊誌になっている「Birder」の前身で、「日本の生物」という雑誌がありました。 1987年4月号が創刊ですが、その1989年8月号の「読者のフォトコーナー」に、私の投稿したナガミヒナゲシが取り上げられています。
私が投稿したときには、大阪府でも増えて、あちこちで見られるようになってきた時期でした。 その時の写真につける文には、「うなだれたつぼみ、情熱的な花、そして背伸びした実と、なかなか楽しい植物である」と書いています。 投稿というものを私が最初に行った写真で、思い出に残っている植物です。
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