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2007年3月31日 (土)

キマワリ?

0703301s シイの古木の洞をふと覗くと、何やらゆっくりと動くものが・・・
 肉眼でも暗くてよく見えない洞の中、ストロボの光も入れることができず、写してはみたものの、当然暗い写真です。

 帰ってから画像処理ソフトを使って明るくしたのが下の写真です。
 お尻を外に向けて、同じ種類の昆虫が、少なくとも5匹はいるようです。

 キマワリのような気もしますが、よく分かりません。 キマワリって、成虫越冬するんでしたっけ?

 いろんな虫が活動を始めました。 3月30日にはツバメも戻ってきていました。
0703302s

 楽しい季節になりました。

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2007年3月25日 (日)

シロヤヨイヒメハナバチ(?)

 このハチ、じつは3月18日に撮ったものです。 日向で体温を高めてはデージーを訪花することを繰り返していました。 ちょうど白っぽい花崗岩の上でじっとして体を温めている時に撮った写真ですが、体長は1cmに満たない、かわいい顔のハチです。

 今日までいろいろ調べてみたのですが、ヒメハナバチの1種とまでは言えても、種名ははっきりしません。 「むし探検広場」の川邊さんからは、「シロヤヨイヒメハナバチあたりかな」と言っていただいています。

 フサフサの毛が分かるように、かなり露出オーバーで撮っています。 実際にはもう少し黒っぽい印象です。

Himehanabachi
 ヒメハナバチの仲間の多くは、早春から春にかけて発生し、花を訪れます。 地中に巣をつくり、幼虫室に花粉と蜜を蓄えます。

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2007年3月24日 (土)

ウスキホシテントウ

 今日もあたたか、もうすぐクヌギのお布団から出なければ・・・
Usukihositentou
 漢字で書けば、薄黄星天道。 ナミテントウなど、集団で越冬するテントウムシはよく知られていますが、このウスキホシテントウは単独で越冬する場合が多いようです。

 撮影:堺市泉北ニュータウン槇塚公園にて

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2007年3月21日 (水)

クヌギカメムシ続報

 3月10日に書いたクヌギカメムシの続報です。 今回も種の確認をしていませんので、以下の「クヌギカメムシ」は正確には「クヌギカメムシ類の一種」の意味です。

 今日、幼虫に出会いました(下の写真)。
Kunugikamemusi070321
 たぶん3齢幼虫だと思います。 クヌギの樹皮の割れ目の奥に身を隠していました。 手前にぶら下がっているのは卵塊です。 クヌギカメムシの卵塊はゼリー状の物質で被われています。 幼虫はこのゼリー状物質を栄養源として3齢まで育ちます。 

 下の写真は同じ日に撮ったクヌギカメムシの卵塊の様子です。
 多くの卵は幼虫が孵化したあとのようですが、卵には白いアンテナのようなものがついています。 最初、この柄のついた白いものは卵塊に寄生した菌類の胞子体ではないかと思っていましたが、それが間違いであることを指摘していただきました。 たしかによく見ると“アンテナ”の付き方は規則的です。 卵のとがった先端に、2~3本ずつついているようです。 Kunugikamemusi070321_2

 改めて12月に撮った写真を調べてみると、今まで気づきませんでしたが、産み付けられたばかりの、整然と並ぶクヌギカメムシの卵の付け根部分には、ちゃんと3本づつ、“アンテナ”がついているではありませんか!(下の写真:平成18年12月16日撮影)
 調べてみたところ、この“アンテナ”は「受精孔突起」と呼ばれており、孵化した一齢幼虫が気道を確保するためのもののようです。

Kunugikamemusi_rankai061216

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2007年3月20日 (火)

雌雄のムクドリ

 左がメス、右がオスです。

Mukudori070321

 違う方向を向きながらも、互いに強く意識しあっていることは間違いありません。
 春ですね・・・

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2007年3月19日 (月)

カツラの雄花

 カツラの木が赤く染まっていました。

Katura1

 近づいてみると、枝いちめんの雄花。 赤いのは雄しべの葯の色でした。

Katura2

 カツラは雌雄異株。 ここ堺市のフォレストガーデンには3本のカツラがありますが、全て雄株で、、残念ながら雌花は観察できません。

Katura3

 雄花は写真のように雄しべばっかりですが、雌花も数個のメシベがあるだけです。 メシベの色も赤いのですが、メシベの数は少ないので、花の時期の豪華さは、だんぜん雄株のほうが勝ります。(と言って、雌花の写真が撮れない事をあきらめようとしています (^_^;) 

※ やはりカツラの雌花も紹介しておくことにします。
 “泉北ニュータウンニュータウン植物記”ならぬ「多摩ニュータウン植物記」へのリンクです。

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2007年3月18日 (日)

トサミズキ

 堺市泉北ニュータウンの槇塚公園に、トサミズキの木があります。 葉に先立って咲く花は春を招くよう。 先週あたりが見ごろでした(下の写真)。
Tosamizuki070310 Tosamizuki0703102
 同じ木を今日見に行くと、花はほぼ終わっていましたが、切られた花がたくさんありました(下の写真)。 たぶん鳥に食べられたのだと思います。

Tosamizuki070318_1  替わって、葉が出始めていました。 トサミズキの葉は芽の中ではきれいに2つ折にされています。 その葉がちょうど開き始め。
Tosamizuki070318_2
 今の時期、1週間の間に大きく変化する植物はたくさんあります。 1週間前に紹介したオオバヤシャブシも花はほぼ終わり、葉が展開し始めていました。

※ トサミズキより小さな木で、花穂も短いのですが、よく似た花を咲かせるものに、ヒュウガミズキという植物があります。 「日日面白日記」の美しい写真を紹介しておきます。

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2007年3月17日 (土)

ツクシ(土筆)

Tukusi1 自宅のすぐ近くでツクシを見つけました。
 まだ胞子を飛ばしていないものから、既に胞子を飛ばし終えたものまで、いろんな状態のものがありました。
Tukusi2_1
 上のツクシは、既に胞子を飛ばし終えています。胞子の入っていた白い胞子嚢がよく目立ちます。 これを輪切りにして、裏返して撮ったのが、下の写真です。 胞子嚢の中は、もうカラッポ。
Tukusi3

 ツクシの胞子を、大きさが分かるように10円硬貨にふりかけて、撮ってみました。 Tukusi_housi
 緑色の胞子に、弾糸と呼ばれる細い糸状のものがついています。 この弾糸は乾燥すると広がり、風に乗って胞子が遠くまで飛ぶことを助けます。 そして湿ると、緑色の胞子に巻きつきます(動画はこちら)。 たくさんの胞子が絡まったものに息をかけると、モコモコっと変化するのが肉眼でも分かります。

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2007年3月11日 (日)

オオバヤシャブシの花

 オオバヤシャブシは根に根粒菌を持っていて、やせ地でも育つので、緑化樹としてあちこちに植えられました。
 今の時期、泉北ニュータウンニュータウンでもオオバヤシャブシの花が満開です。 オオバヤシャブシは風媒花ですので、昆虫を呼ぶための美しい花は咲かせませんが、雄花序は大量の花粉を撒き散らし、花粉病の原因になっています。 私もこの写真を撮って、鼻がこそばゆくなりました。
Oobayashabusi07031001  雄花序に比較すると雌花序は少数ですので目立ちませんが、注意してみると、赤紫色のメシベの色はなかなかステキです。 下の写真には3つの雌花序が写っています。
Oobayashabusi07031002  下の写真は、雌花序の一部を拡大したものです。 緑色の部分は苞(ほう)で、1枚の苞の内側には2枚の小苞があり、それぞれの小苞の内側には、先が二股に分かれた1本のメシベがあります。
Oobayashabusi07031003

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2007年3月10日 (土)

クヌギカメムシ類の孵化

 クヌギカメムシ類(Urostylis属)には、互いによく似た、クヌギカメムシ、ヘラクヌギカメムシ、サジクヌギカメムシがいます。 ここではこの3種のどれかの確認をしていませんので、以下の「クヌギカメムシ」は「クヌギカメムシ類」の意味です。

 クヌギカメムシは、12月に産卵し、2月中下旬に孵化を始めます。 下は、昨年12月16日に撮った産卵の様子です。
Kunugikamemusi061216  先週の日曜日にクヌギカメムシの幼虫が孵化しているところを写しました。 しかし、あまり自慢のできる写真ではなかったので、今日、再度撮りに行きました。 でも残念ながら、今日は孵化した幼虫を観察できませんでした。 卵塊はあるのですが、かなり縮んでいました。 幼虫が孵化した後かもしれません。 孵化した幼虫は、卵を包んでいた寒天状の物質を餌にするのです。
 しかたがないので、先週撮った写真を載せておきます。
Kunugikamemusi070303
 ところで、大変驚いたことがあります。 私は「そよかぜ」という名でこのブログを書いていますが、「そよ風ふく」さんという方の「日日面白日記」というブログを発見しました。 そしてそこにはクヌギカメムシの様子が丁寧に記録されています。 下にリンクをつけておきました。 神奈川では3月3日にはもう3齢まで育っているようです。
  カメムシ、起き上がる : 1齢の様子    カメムシを飼う : 2齢の様子
  虫の齢は : 3齢の様子
 この後の様子は、「リンク」から「日日面白日記」へどうぞ。

※ 昨年の5月に私が撮ったクヌギカメムシの幼虫の写真はこちら

※ 「石神井公園の昆虫」のこちらのページには、3種のクヌギカメムシ類の識別法が載せられています。

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2007年3月 4日 (日)

ヒカンザクラ

 近所の庭でも職場でも、今年もきれいにヒカンザクラが咲きました。 ヒガンザクラ(彼岸桜)ではなく、ヒカンザクラ(緋寒桜)ですからね (^o~) このサクラ、ソメイヨシノなどと同じPrunus属で、中国大陸南部から台湾に分布し、沖縄では野生化しています。 カンヒザクラ、タイワンザクラ、リュウキュウヒザクラなどとも呼ばれています。 下向きに半開状に咲いて、写真で既に8分咲きといったところでしょうか。 ここ2~3日で急に開きました。
Kanhizakura070304

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2007年3月 3日 (土)

本格的な春到来

 今日の大阪の最低気温は9℃、最高気温は17.3℃でした。 散歩に出ると、ミツバチは飛び回り、落ち葉の上に止まっていたテングチョウも、近づくとパッと逃げる元気さ。キタテハも飛んでいました。 ヘラクヌギカメムシらしきものの卵も、かなり孵化が進んでいました。
 花はというと、園芸植物では、以前から咲いているスイセンやオウバイなどに加えて、ジンチョウゲ、ボケ、マンサク、ヒカンザクラなど、野草では、オオイヌノフグリ、ヒメオドリコソウ、ホトケノザ、ナズナ、カンサイタンポポ、タネツケバナなどなど、たくさんの花。
 関西では、東大寺二月堂のお水取り(3月1日~3月14日)が済むまでは本格的な春は来ないといわれていますが、今年に関しては、もう立派な春ですね。
Hotokenoza070303    ホトケノザ H19.3.3. 堺市フォレストガーデンにて

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