カテゴリー「昆虫09 その他」の13件の記事

2009年6月14日 (日)

ハサミムシ

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 写真はハルジオンにいたハサミムシ(の仲間)です。 ふだんは落ち葉の下などでよく見るのですが、この日はハルジオンに登ってきていました。
 ハサミムシの仲間は革翅目(かくしもく)に分類されます。 退化した翅を持つもの、翅のないもの、動物食性のもの、植物食性のものなど、日本には20種以上もいるのですが、みんな体色は地味で互いによく似ていますので、「ハサミムシ」という種名を持ったものもいるのですが、ここで使っている「ハサミムシ」は「ハサミムシの1種」の意味だと理解してください。
 ハサミムシの特徴は、なんといってもお尻のハサミ。 このハサミは武器として使いますが、空気の振動を捉えることもできるようです。 つまり“耳”としても使っているとのことです。
 その他、ハサミムシには、母親が卵や子どもの世話をするという、昆虫の仲間としては珍しい習性もあります。

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2008年7月13日 (日)

ウスバカゲロウ

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 漢字で書くと、薄翅蜉蝣。 ウスバカ下郎ではありません。 でも、この名前よりも、アリジゴクの親と言った方が、分かった気になってもらえるかもしれません。
 ウスバカゲロウは、クサカゲロウなどと同じ脈翅目(アミメカゲロウ目)に分類されます。 5月28日に書いたガガンボカゲロウなどの蜉蝣目の昆虫とは、かなり違っています。
 幼虫期(アリジゴクの期間)は、餌が落ちてくるのをじっと待つライフスタイルで、なかなか成長できず、2~3年かけて成虫になるのですが、成虫は2~3週間の命、下の拡大を見ても口はそんなに発達しておらず、水を飲むだけで生活します。

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 成虫は主に夜行性で、日中は林縁などのやや薄暗い環境で休んでいますが、カメラを近づけると、不器用に飛んで逃げるくらいの反応はします(下の写真)。

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2008年6月24日 (火)

オナシカワゲラ

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 水生昆虫の代表格であるカゲロウやカワゲラのほとんどの幼虫は、カゲロウでは3本の尾毛を持ち、カワゲラでは2本の尾毛を持っています。 この尾毛の様子は成虫になっても維持されます(カゲロウの成虫が3本の尾毛を持っていることは、ガガンボカゲロウをご覧ください)。
 ところがオナシカワゲラでは、この尾毛が見当たりません。 実際には2本の尾毛を持っているのですが、大変短く、翅に隠れてしまっています。 ですから“尾無しカワゲラ”です。
 写真の個体は、体長約1cm、泉北ニュータウン内の公園にいたものです。 泉北ニュータウン付近の地下には水を通さない粘土層が多く、あちこちで湧き水が見られます。 この公園でも湧き水を利用して渓流のような場所が作られているのですが、そこで育ったものと思われます。
 オナシカワゲラ科の仲間は、珍しくないカワゲラではあるのですが、30種類以上が記録されていて情報が乏しいため、この写真から種名まで同定するのは困難です。

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2008年5月28日 (水)

ガガンボカゲロウ

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 河内長野市横谷の渓流沿いに、ガガンボカゲロウがいました。
 以前クサカゲロウについて書きましたが、こちらは本家本元のカゲロウの仲間です。
 クサカゲロウは弱弱しく見えますが、しっかりと生きていました。 それに対してカゲロウの仲間の成虫は、口の構造も退化していてほとんど摂食機能がなく、寿命も短く、「儚さ」の象徴のような昆虫です。
 カゲロウの仲間の翅は、多くは4枚のうちの前翅が発達していますが、特にガガンボカゲロウの場合は、後翅は小さくて目立ちません。 腹部後端に、「尾毛」と呼ばれる細く長い尾を持っているのも、カゲロウの仲間の特徴です。
 写真はオスで、腹面第9節に、交尾の際にメスを挟む把持子(はじし)と呼ばれる生殖肢が見えます。

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 先にカゲロウは儚さの象徴のような昆虫だと書きましたが、それは成虫の話であって、幼虫(すべて水生)は、種ごとに水中のさまざまな環境に適応した形態を持っています。
 カゲロウは、昆虫の中で最初に翅を獲得したグループの一つであると考えられています。
 幼虫から成虫への変態も特殊で、「半変態」と呼ばれています。 水中生活の幼虫から羽化して飛び立つのは「亜成虫」で、この亜成虫が脱皮して成虫になります。 このように翅が伸びた後に脱皮する昆虫はカゲロウの仲間だけです。
 ちなみに、亜成虫は成虫とほぼ同形ですが、成虫に比べて脚や尾がやや太短く、翅は不透明です。

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2008年5月12日 (月)

ネギのお花は大賑わい

 一昨日の日曜の大阪は朝から雨の若葉寒。 昨日の天気もパッとしなかったので、家に閉じこもっていろいろ。 というわけで、今週はGW中に撮った写真が中心です。
 まずは、種子を採るためでしょうか、ネギの花を咲かせている畑があり、そこにたくさんの種類の虫たちが集まっていましたので、その紹介から。 写真は最後の1枚を除いて、クリックで拡大します。

camera ヒメアカタテハ 口を深く花に差し込んで吸蜜中

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camera アカネトラカミキリ

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camera キマダラハナバチ

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camera コアオハナムグリとミツバチ

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2008年3月14日 (金)

リーフマイナー

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 フユイチゴの葉にクニャクニャした白い線の模様。 このような模様は、葉の表の表皮と裏の表皮に挟まれた葉肉の部分を、トンネルを掘るように食べながら進む昆虫の幼虫の仕業です。
 このような昆虫の幼虫は、通称「絵描き虫」と呼ばれていて、ハモグリガ(蛾の仲間)やハモグリバエ(ハエの仲間)、甲虫の仲間などの幼虫です。 白い線は「食痕=マイン」と呼ばれていて、この線を描く「葉潜性昆虫」(=絵描き虫)を、「リーフマイナー(leafminer)」と呼んでいます。
 よく見ると、細い線から始まって、幼虫は食痕を作りながら進むにつれて成長するので、食べる幅が広がり、食痕の幅も太くなっています。 そして最後は葉の中でサナギになり、成虫になる時に葉から脱出するのでしょう、太くなった食痕の端は脱出した跡の穴がみえます(下の写真:1枚目の写真の赤い四角で囲った部分の拡大)。

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 食痕はいろんな葉で観察できます。 下はナツグミの葉の食痕です。

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2008年1月16日 (水)

クサカゲロウ、ケブカカスミカメ

 1月13日にソシンロウバイに来ていた虫たちの紹介です。 ソシンロウバイは園芸的に改良され、昆虫たちに蜜のありかを教える模様である蜜標が無くなっているのですが、それでもちゃんと虫は花に来ていました。 匂いで虫を引き寄せているのでしょうか?

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 まずはクサカゲロウの仲間(種名までは調べていません)。 寒い日でしたが、花粉を食べては休み、食べては休みで、3時間後に見に行っても、同じ花にいました。 体にはいっぱい花粉をつけているのですが、植物側からすると、効率の悪い花粉媒介者です。 ロウバイはたくさんの花をつけるわりには、そんなに結実しませんが、その理由はこのあたりにあるのかもしれません。 冬に花粉媒介を昆虫に頼ると、昆虫の活動はどうしても低調になりますから、冬に咲く花の宿命かもしれません。

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 せっかく我家の庭を訪問していただいたのですから、室内にお招きし、記念写真を撮らせていただきました(下)。 花粉をつけたままでしたが・・・

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 上はケブカカスミカメ。 体長4mmほどの小さなカメムシの仲間です。 横から見ると名前のように毛深いのが分かります。 もう少しちゃんと写真をと思い、誤って触れていまい、下に落ちられ、探しても見つかりませんでした。 動きがのろかったのはクサカゲロウの場合と同じです。

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2008年1月 2日 (水)

オオスジチャタテ

 お正月シリーズ第2弾は、お目出度いところで、目の出たチャタテムシの登場です (^_^)v
 '07年12月29日にヤツデの葉の裏にいたチャタテムシについて書きましたが、チャタテムシは詳しく書いてあるところが無く、写真のチャタテムシも、オオスジチャタテだと思うのですが、間違っている可能性もあります。
 このオオスジチャタテ(?)は、冬、クヌギカメムシの卵の様子などを見ようと、クヌギの幹を見ている時によく出会います。 でも、白っぽい地衣類などが生えているクヌギの幹などにいると、体の迷彩模様が有効に働いて、目を凝らさないと存在が分かりません。

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(明日の予告編)
 お正月らしい色と言えば、御来光の「金色」、おめでたい「赤」と「白」、そして墨の「黒」。
 明日はこれらの色が散りばめられた○○の写真です。

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2007年12月29日 (土)

チャタテムシ

 キイロテントウ、クロスジホソサジヨコバイ(マエムキダマシ)に続いての「ヤツデの葉の裏シリーズ」その3、本日はチャタテムシです。 じつはヤツデの葉で、一番よく目に付いたのが、チャタテムシの仲間でした。
 「チャタテムシ」は、体長数mmの小さな昆虫で、咀顎目 (Psocodea) のうち、寄生性のシラミ、ハジラミを除いたものの総称です。 かつて分類されていた噛虫目(=チャタテムシ目:Psocoptera)という名称も便宜的に使われますが、正式な分類群ではありません。 チャタテムシの仲間は、世界では約900種類、日本でも約100種類が知られています。 写真のチャタテムシも、北隆館の原色昆虫大図鑑(チャタテムシの仲間は20種類載っていました)を調べましたが、種名は分かりませんでした。

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 上2枚は同じ個体です。下とは別種なのか個体差なのか?
 (写真は3枚ともクリックすると拡大できます)

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 チャタテムシには、写真のような有翅のものと、もっと小さい無翅のものがいて、前者の多くは野外に、後者は屋内にいます。 前者はカビなどを食べていますが、後者は書物、乾燥食品、皮革製品や標本などを食害します。 いずれにしても、毒は持っていませんし、吸血や刺咬もしませんので、人体への直接の影響はありません。 翅を持っていても飛んで逃げることも無く、歩き回るだけでしたので、撮影は比較的楽でした (^-^)v
 チャタテムシ(茶立虫)という名称は、スカシチャタテの出す音が茶筌(ちゃせん)で茶をたてる時の音に似ているところからつけられたものですが、多くの種類は音を出しません。

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2007年12月18日 (火)

クサカゲロウ

 カナメモチの芽にピッタリくっついているクサカゲロウの成虫がいました。 冬眠中だと思い、カメラの準備をしていると、ゴソゴソと動き出しました(下の写真:クリックで拡大できます)。

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 クサカゲロウに関しては、このブログでも何度か紹介しています。 優曇華の花と呼ばれている卵は11月3日の「タラノキ」の中で、幼虫の様子は7月18日8月8日に書きました。 成虫の写真も7月18日に載せていますが、葉の裏の影の部分できれいに写っていなかったので、改めて取り上げました。
 とはいうものの、クサカゲロウの種類は多く、世界では1300種ほど、日本でも40種ほどが知られていますので、このブログではいろんな種類を混ぜて紹介していることになるのでしょうね。
 クサカゲロウの名は、その草色の体色からか、数種の成虫がくさい匂いを出すので「臭カゲロウ」かもしれません。

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2007年7月18日 (水)

クサカゲロウの幼虫

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 昨日の1枚目の写真の近くに、クサカゲロウの幼虫もいました。 ただし、クサカゲロウと言っても、その仲間は40種類ほどいますので、そのうちの何かは分かりません。 アブラムシなどを餌にする肉食です。
 クサカゲロウの幼虫は、いろんなものを背負い、カムフラージュに使います。 写真の白いものは、昨日紹介したアオバハゴロモの幼虫が作った“ロウの綿”だと思います。
 見つけた時は動き回っていました。この大きさで動かれては、立った姿勢の手持ちのカメラでの撮影はあきらめざるを得ません。 持って帰って、“スタジオ撮影”したのが、この写真です。
 写して気がついたのですが(肉眼では見えません)、この個体は前足が取れてしまっているようです。
 すごい牙をしていますが、その付け根についている小さな眼がなかなかかわいいと思いませんか?(上の写真はクリックすると拡大できます)

Kusakagerou051231  参考までに、クサカゲロウの卵と成虫の写真を載せておきます。 ただし、初めに書いたように、クサカゲロウは1種類ではありませんので、ここで紹介した卵、幼虫、成虫は、同種であるとは限りません(たぶん違うでしょう)。
 左の写真の卵は、自宅のガラス窓に産み付けられていたものです。 卵は「優曇華の花」と呼ばれています。
 下の成虫は、昨年の5月6日に、堺市の槇塚公園で撮りました。

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2007年6月26日 (火)

ヤマトシリアゲのメス

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 5月29日に登場したヤマトシリアゲの再登場です。 今日は食事風景を・・・ 餌にされているのはワカバグモです(6月17日 「堺自然ふれあいの森」で撮影)。
 ところで、今回のヤマトシリアゲを5月29日のものと比較すると、腹が大きく膨らんでいます。 そして腹部の先端が尖っています。 5月29日の個体はオス、今回の個体はメスです。 お腹の中には卵がいっぱい。 そして、オスの腹部の先端は交尾の時にメスを捕まえられるようにハサミ状になっていますが、メスにはハサミはありません。


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2007年5月29日 (火)

ヤマトシリアゲ

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 ヤマトシリアゲは、シリアゲムシの仲間では最も普通に見かける種類で、北海道から九州にかけて分布します。 頭部が長く前に伸び、先端の口器から黒褐色の消化液を出して、死んだ昆虫の体液などを吸います。 この仲間は、昆虫の祖先的な形態を多く残していて、飛び方も弱々しく、飛んでもすぐに近くにとまります。
 上の写真は、5月26日に泉北ニュータウンの槙塚台で写したオスです。 オスは、写真のようにお尻をクルリと巻き上げていて、交尾の時は尾のハサミでメスを押さえつけます。
 上の写真のように、初夏に見られる個体は黒っぽいのですが、秋には、黄色っぽくひとまわり小さい個体が見られます(下の写真:昨年の9月23日に堺市南区逆瀬川で撮影)。 この黄色いタイプは、昔は別種と思われていて、ベッコウシリアゲと呼ばれています。

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 ヤマトシリアゲに関する記事は、こちらにもあります。

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