カテゴリー「昆虫07 ハチ」の26件の記事

2009年12月 4日 (金)

タチカモメヅルの葉の上で

 タチカモメヅルの葉の上に、アリが1頭。

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 でも、このアリ、どうも動きがおかしい。 普通のアリのようにセカセカしていません。 蜜も無い場所で、どっしりと構えています。 働き疲れて休憩中のようにも見えますが・・・。
 大きさは普通に見るアリの大きさ、少なくとも肉眼で見ると上記のようにしか見えませんでした。
 でも、動きがおかしいので、もしかしたら・・・と思い、カメラのファインダーを通して拡大してみると、予感的中!

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 触角のように見えていたのは、頭部の先端から生えている触角ではなく、持ち上げている足でした。

 これまで何度かアリグモについて、記事にしてきました。 アリグモのオスは発達した大顎があるので、アリの頭部とは肉眼でも少し違って見えます。 蛾をくわえたアリグモのメスも記事にしましたが、アリが1頭で蛾をくわえていることもありません。
 それらに比べて、今回の1頭でいるアリグモのメスは、肉眼的にはほんとうにアリそっくりでした。
 でも、正面から拡大して眼に光が入ると、まさしくハエトリグモの仲間の顔ですね。

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 以前にもタチカモメヅルの葉の上でアリグモのオスを見つけて、写真を載せています。 タチカモメヅルにはアリグモの好む何かがあるのでしょうか。

 

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2009年11月29日 (日)

オオモンクロベッコウ

 11月も下旬になると、虫を見ることも少なくなります。 今日私が見た元気に動き回っていた昆虫は、ニホンミツバチとハエの仲間だけでした。 多くの種類の虫の活動を見ることができるのは11月上旬までのようです。
 このオオモンクロベッコウも11月7日に撮ったものです。 このハチは夏に活動するのですが、この時は色づき始めた葉の上で、まだ元気に動き回っていたのですが・・・。

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 オオモンクロベッコウはベッコウバチの仲間で、地面に掘った穴に、毒針を刺して麻酔したクモを入れ、そこに卵を産み付けます。 が、この日は余生を楽しむように、陽だまりでゆっくり体のお手入れでした。

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 拡大してみると、けっこう丈夫な体のような印象を受けます。 クモとのバトルに耐えられるようになっているのでしょうか。

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2009年11月25日 (水)

キアシナガバチの顔

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 以前、キアシナガバチの吸水の様子を記事にしましたが、今回はお食事の様子を・・・。 同種の体の模様の個体差がどの程度なのかについても、何度か別個体の写真を載せることは意義があると思います。
 食事に夢中の虫には撮りやすいもの。 熟し柿に夢中のキアシナガバチも、近づきすぎて飛ばれても、すぐに戻ってきます。
 でも、睨まれることも・・・
 (上の写真と下の写真は同一個体です。)

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 頭部を上から見た場合と顔の正面から見た場合とで印象のかなり異なる昆虫もたくさんいます。 エンマコオロギの場合もそうでしたが、このキアシナガバチの場合も、名前のとおり全体が黄色っぽい印象ですが、顔の正面から見ると黄色の印象がさらに強まります。
 アシナガバチの種類を見分ける便利な着眼点の1つにアンテナの色があり、キアシナガバチの場合はアンテナの付け根に近い所が黒いのですが、それは上から見た場合のことであって、顔の正面から見てアンテナの下側を見ると、アンテナも黄色一色です。

 

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2009年7月29日 (水)

クロスズメバチ

 クロスズメバチが幼虫を捕らえていました('09.7.25. 金剛山)。

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 クロスズメバチは、スズメバチの仲間としては小さく(体長約13mm)、体の色も黒と白を中心としていて、性質もおとなしいハチです。 最初にこのハチを見た人は、たぶんこれがスズメバチの仲間だとは思わないでしょう。
 そんなわけで、平地でも山地でも普通にいるハチなのですが、「ハチだ!」と、あまり騒がれることもありません。
 土の中などに巣を作り、長野県などで食べられている「ハチの子」は、このクロスズメバチやその仲間の幼虫やサナギの佃煮です。

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2009年6月21日 (日)

スイカズラの受粉とクマバチの盗蜜

 このブログの6月4日の記事でスイカズラについて書いたところ、夕菅さんは、庭に植えてあるスイカズラについていろいろ調べられて、ご自分のブログに記事を載せられました。
 その中で、実がつかないと書かれていましたので、それは受粉していないからで、人工授粉はどうですかとお勧めしたところ、既にメシベの柱頭に花粉がついていたこと、それまで気がつかなかったが、ほとんど毎朝のようにクマバチがスイカズラの花に来ていることを発見されました。
 しかし、スイカズラの花のつくりから期待される花粉媒介者は、下の写真の水色のような昆虫ではないでしょうか。 クマバチがうまく花粉媒介できるのか、気になりました。

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 そこで、花の横から、クマバチと花の関係が分かる写真をお願いし、送っていただいたのが下の写真です。

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 クマバチはスイカズラの花筒の上に馬乗りになっています。 そして、この写真でははっきりしませんが、花の外から、口を直接蜜のある所へ突き刺しています。 クマバチの去った後の花には、大きな傷が残っています(下の写真)。

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 クマバチはよくこんなことをします。 花が花粉媒介してもらおうと準備した蜜を、花が想定した方法とは別の方法で奪い取るこの行動を「盗蜜」と呼んでいます。 下の写真も夕菅さんに送っていただいたもので、チェリーセージのガクの上から、クマバチが口をブスリと差し込んでいます。

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 さて、話をスイカズラの受粉に戻します。
 夕菅さんはスイカズラのメシベに花粉がついていて、それはクマバチによるものだと考えられました。 たしかに2枚目のクマバチの馬乗りの写真で、オシベがクマバチの腹に接しています。 クマバチの大きさとスイカズラの花の大きさからして、このように馬乗りになる前に、クマバチがスイカズラのメシベに触れることも十分考えられるでしょう。
 しかし一方、私の6月4日のスイカズラの記事で、スイカズラの花では、オシベの葯ととメシベの柱頭が自然に接して、花粉が柱頭につくことがしばしば見られることを書きました。 たぶんこの時期にはメシベには受粉能力はなく、自家受粉を避けているのだと思っています。
 夕菅さんが観察されたメシベの柱頭についていた花粉は、クマバチによるものなのか、クマバチに無関係についたものなのか、クマバチは昨年も来ていたが気がつかなかったのか、今年初めて蜜源があることを学習して毎日来るようになったのか、そして果実はできるのか、夕菅さんの庭のこれからがたいへん楽しみです。
 自然の中での花と昆虫の関係は、ほんとうにおもしろいものです。 そして、野に咲く花が庭にあれば、その関係を頻繁に観察することが容易です。 ただ、庭という特殊な環境で、野外と同じ訪花昆虫が来るのかという事は注意しておくことは必要ですが・・・

◎ この記事に使用した写真は、1枚目を除いて、全て夕菅さんの撮影によるものです。 写真を使わせていただいたことを感謝します。

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2008年9月29日 (月)

豊年俵

 模様のついた小さな俵型のものがぶら下がっていました。 豊年俵と呼ばれているもので、これがたくさん見つかると豊年になると言われています。

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 この豊年俵の正体は、体長12mmほどのホウネンタワラチビアメバチという蜂のマユです。 この豊年俵が見つかると豊年になるというのには科学的な根拠がないわけではなくて、ホウネンタワラチビアメバチはフタオビコヤガの幼虫に寄生します。 フタオビコヤガはイネアオムシとも呼ばれていて、イネの害虫として知られています。
 でも、ホウネンタワラチビアメバチの幼虫は、他のガやチョウの幼虫にも寄生するんですが・・・。
 とにかく、蜂にも糸でマユを作る種類がいるというだけでも、おもしろいと思います。

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2008年8月31日 (日)

キンケハラナガツチバチ

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 キンケハラナガツチバチがミントの花に来ていました。
 このブログの'07年9月7日でキオビツチバチについて書きましたが、ツチバチの仲間は、コガネムシなどの幼虫に卵を産みつけて寄生します。 どのようにして地表から地中にいるコガネムシの幼虫を見つけるのか不思議ですが、見つけたら土を掘り進み、幼虫に針を刺して麻痺させ、卵を生み付けます。
 でもこの日のキンケハラナガツチバチは自分の食事に夢中。 ミントの花をなかなか離れようとしませんでした。 このような姿を見ていると、とても穴掘りが得意なハチとは思えないのですが・・・

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 キンケハラナガツチバチにはよく似た仲間が何種類かいます。 いずれもオスの触角は長く、前翅長の3分の2ぐらいあり、写真の個体はメスです。
 オオハラナガツチバチでは、メスの腹部の白毛帯は3本で、幅も細くなっています。  ヒメハラナガツチバチは、名前のとおり、もっと小型です。 また、ハラナガツチバチの腹部は、全体に光沢があります。

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2008年8月15日 (金)

トラマルハナバチ

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 ベロニカの花にトラマルハナバチの働きバチがたくさん来ていました。 忙しく次から次へと花を移動し、じっとしてくれません。 後足には花粉団子をつけています。

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 この日(8月9日)、六甲高山植物園ではトラマルハナバチが大活躍。 キレンゲショウマの花には体を突っ込んだままなかなか出てきません。 マルハナバチの仲間は種によって吸蜜に用いる口器(中舌)の長さが異なり、中舌の長いトラマルハナバチなどは蜜源の深い花を訪れる傾向があるのですが、この日はタマアジサイの花でも忙しく動き回っていました。
 トラマルハナバチは、春先に女王バチが単独で巣を作り、働きバチが増えると女王バチは産卵に専念します。 そして夏から秋にかけて次世代の女王バチとオスバチを産みます。 交尾した新女王は、翌年の春まで土の中などに潜り込み、越冬します。
 マルハナバチの仲間は、毛が長くて花粉が付きやすく、多くの植物にとって重要な送粉者です。

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2008年8月 8日 (金)

オオハキリバチ

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 8月2日にヤナギハナガサの花に来ているハチの中で、いちばん数が多かったのが、このオオハキリバチでした。 日本に50種ほどいるハキリバチの仲間のうちでは、一番大きいハチです。 胸部と第一腹背板に黄色い毛が密生しています。 翅は黒褐色で、基部は透明です。 頭が大きく大きな大顎を持っており、もちろん護身用の毒針も持っていますが、おとなしいハチで、人を襲うことはありません。 7月頃から10月頃まで観察できます。

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 オオハキリバチは、ハキリバチの仲間ではありますが、葉を切ることはあまり無く、竹筒などに作られる幼虫を育てる巣の仕切り壁は、松ヤニを集めて作られます。

 下は、大顎でバラの葉を丸く切り抜く、おなじみのバラハキリバチ。 頭部と胸部には黄褐色の毛が密生し、腹部には灰白色の軟毛帯があります。 翅はほぼ透明です。

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2008年8月 7日 (木)

トモンハナバチ

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 昨日に続いて、ヤナギハナガサの花に来ていた蜂、本日はトモンハナバチ、年1回、盛夏に発生するハチです。
 トモンハナバチの名前は、腹部に黄色い10個の紋があるところからです。 腹部だけを比較すると、色は違いますが、ルリモンハナバチとよく似た模様のパターンになっています。
 腹部に黄色い10個の紋があるのはメスで、オスではこの紋の数は12個になります。 オスと雌の違いはこの他にも、顔を正面から見ると、オスには黄色の部分があり(下の写真)、メスは黒といわれていますが、黄色い花粉が付くとややこしいでしょうね。

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 トモンハナバチは、竹筒やヨシ筒をヨモギの毛などで仕切るというおもしろい習性を持っています。 仕切った部屋には花粉や蜜を貯え、幼虫の餌にします。

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