ウラギンヒョウモン
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岩湧山の林道でたくさん見かけたミドリヒョウモンです。
春の終わりから夏の初めに羽化するこのチョウは、この時期になると、ほとんどの個体の翅はボロボロです。 写真のミドリヒョウモンは翅がほとんど欠けていない貴重な(?)存在。
互いによく似た種類の多いヒョウモンチョウの仲間のなかで、ミドリヒョウモンの見分けやすい特徴は、後翅裏側が黄緑色で、3列の白い縦帯が走ることなのですが、逆光気味で、その様子がよく写っていません。 それでもこの写真を持ってきたのは、ちょうど真上に小さな虫が飛んできて、ミドリヒョウモンがそれを上目遣いに見ているようなおもしろいシーンだと思ったからで、この写真にタイトルを、と思ったのですが、文芸的センスの無さ、なかなかいいタイトルが浮かびません・・・
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スミナガシは山地で見られ、花には来ず、樹液や動物の排出物に集まるチョウです。
金剛山の登山道を歩いていると、スミナガシ(夏型)が・・・ 近づいても飛び立ちません。 よく見ると、赤い口を伸ばして、糞から汁を熱心に吸っています。 ちなみに春型は小型で、白斑が大きくなっています。
イタチなどは、自分のなわばりのサインスポットとして、石の上など目立つ所に糞でマーキングします。 その糞が前夜の雨に濡れて、ちょうどスミナガシの好みの状態だったようです。
写真を撮っていると、別の1頭が、しばらくするとまた別の1頭がと、合計3頭になりました。
とまって暫くはバタバタしていますが、落ち着くとみんな“食事”に熱心で、いくらカメラを近づけても平気で、写真は撮り放題。 でも撮った写真をPCでチェックすると、あまりにも糞がリアルすぎて・・・ ですから、ここでは暗めの写真やトリミングで糞をカットした写真しか載せていません。 もっときれいな翅の写っている写真がいっぱいあるのに・・・
スミナガシは自然光の条件下では白いちいさな斑点を散りばめた黒っぽいチョウで、よく見ると墨の濃淡で書いたような複雑な模様を持っています。 (エフさんがブログに樹液に来ているスミナガシを載せています)
でもフラッシュの光を真上近くから当てると、翅の反射率が大きいのか、自然光の条件下とは違った美しい色を見せてくれます。 下の写真の2頭は、同様の光の当て方をすると同様の色に見えるのですが、光の当たる角度の違いで、かなり違った色に見えています。
スミナガシのオスとメスの差はあまり無いと言われています。 でも観察した3頭の、フラッシュの光を真上から当てた翅の色を比較すると、明らかに2種類に分かれました。 少し大きな1頭の前翅は褐色みを帯びていますし(下の写真の左)、少し小さめの2頭の前翅は、後翅と同じく、青っぽい色になります(下の写真の右)。 たぶん前者がメスで、後者がオスなのだと思います。
昆虫の見ている色彩世界と私たち脊椎動物の見ている世界とは全く違います。 昆虫には波長の長い赤い色は見えませんが、紫外線領域の光を見ることができます。 これだけフラッシュの光を反射するということは、もしかしたら、鳥には黒っぽい目立たない色に見えることで餌になることを逃れ、スミナガシの仲間同士では、美しい色を見せ合っているのかもしれません。
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木津川の堤でホソオチョウと一緒に飛び回っていたジャコウアゲハです。 今までジャコウアゲハはゆったりとした飛び方をすると思っていたのですが、ホソオチョウに比較すると、何とせわしない飛び方をするものか・・・
下はオス。 羽全体が黒っぽく、光沢があります。
そして、下がメス。 翅は周囲は黒いのですが、全体的には灰色です。
幼虫の食草はウマノスズクサで、成虫の体内にもウマノスズクサに含まれるアルカロイドの一種があり、これを食べた鳥は中毒を起こして苦しみ、ジャコウアゲハを捕食しなくなると言われています。 クロアゲハやオナガアゲハなどは、このジャコウアゲハに似ることで、鳥の捕食から逃れようとしているとされています。
木津川の堤ではなかなかとまってくれなかったので、以前に伊丹市昆虫館で撮ったジャコウアゲハの写真を載せておきます。 横から見ると、腹部の毒々しい赤が印象的です。
もちろん幼虫も毒を持っています。 下はわんちゃんからいただいたジャコウアゲハの幼虫の写真です。 今までいた所のウマノスズクサを食いつくし、別のウマノスズクサを求めて移動中なのでしょうか。
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ホソオチョウについての概略は昨日書きましたので、今日はオスとメスの写真を載せておきます。
下は昨日飛び回っている写真を載せたオスです。 やっととまったところを撮りました。
そして下がメスです。
オスは白っぽく、メスは黒っぽく、一見全く違う蝶のようですが、両者の翅の模様のパターンを比較すると、たいへんよく似ていることがわかります。 オスの模様の黒い部分を太く太くするとメスの模様に似てくるともいえますし、メスの模様の白い部分を太く太くするとオスの模様に似てくるとも言えます。
ところで、このメスとギフチョウとを比較すると、これまた模様のパターンがよく似ています。 下は4月に大和葛城山で撮ったギフチョウですが、比較してみてください。
進化的にはホソオチョウはギフチョウに近い蝶であり、ホソオチョウもギフチョウと同じく、やや原始的な特徴をもった蝶のグループに属するということになります。
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いつもコメントをいただく京都府南部のわんちゃんから、'08年4月に、27日に撮った蝶の名前を教えてほしいと、1枚の写真が送られてきました。 日本の蝶ではないことを伝えると、わんちゃんは橿原昆虫館に問い合わせ、アゲハチョウ科のホソオチョウだと分りました。
橿原昆虫館の回答によると、チョウマニアが朝鮮半島から生きたチョウを持ち込み(もちろん法律違反)、それを関東近郊に放したところが定着し、そこで増えたものを誰かが木津川河川敷に放したものだろうとのことでした。(詳細はこちら)
Wikipediaによると、幼虫の食草はウマノスズクサで、日本のジャコウアゲハと同じ食草であること、現在は岐阜県や栃木県などでも見られ、ホソオチョウの移入によってジャコウアゲハがいなくなった場所もあると言われるが、現在のところホソオチョウの分布はきわめて限られているため、いずれは近親交配が進んでいなくなるだろうとされていること、要注意外来生物に指定されていることなどが書かれています。
要注意外来生物に指定されている注目のチョウ、しかも美しくて優雅な飛び方をするとなると、一度見てみたいものだと思いました。 でも、わんちゃんはそれ以来見かけないとのことでした。
'08年8月3日に、わんちゃんから、ホソオチョウがたくさん飛んでいるとのメールをいただきました。 でも、またすぐにいなくなったようです。
今年('09年)になって、7月10日にホソオチョウを見たというメールをいただきました。 見に行こうとしたのですが、私は土日しか動けませんし、今年は雨が多く、なかなか日程が合いません。
その間、わんちゃんは記録をつけていてくれました。 記録は個体数、時間、天候、それにジャコウアゲハの様子など、非常に詳しいデータでした。 私の時間に余裕ができれば、いろいろ解析したいと思います。 きっとおもしろい結果が出るでしょう。
とりあえず分かったことは、発生には周期があるということです。 7月10日にいることに気付いたホソオチョウの個体数は、7月13日の10頭をピークに減少しはじめ、7月21日には見られなくなりました。 わんちゃんは毎日観察してくれていたのですが、見られない日が続きました。 そして7月31日、またホソオチョウが飛び始め、8月に入っても個体数の増減はあるものの、ほぼ毎日観察できる日が続きます。 休みを待ってホソオチョウの観察に出かけました。
ホソオチョウは数頭が、草に覆われた堤防の斜面の、距離にして100mほどの範囲を、低く優雅に飛び続けていました。 この範囲から外に出ることは、まず無いようです。 ヒメジョオンなどの花も咲いているのですが、殆ど吸蜜はしていないようです。
飛び回っていて目につくのは殆どがオスです。 メスがそんなに少ないはずはないので、メスはオスほど飛び回らないのでしょう。
大きさは春型のアゲハチョウをさらに小さくしたくらい。 アゲハチョウ科のチョウとしては、かなり小さい部類に入るでしょう。
飛び回るホソオチョウのオス
ホソオチョウがこれほど優雅に飛べるのは、幼虫の食草であるウマノスズクサには毒があり、幼虫の体に蓄積した毒は成虫になっても体に残り、鳥がホソオチョウを食べると、その毒によるまずさを学習し、二度とホソオチョウを餌にしないためだと言われています。 でも、この毒はホソオチョウと同じ節足動物には効き目があるのでしょうか。 下はクモの巣にかかったホソオチョウです。 クモにとって、ホソオチョウの体にある毒はどうなのでしょうか。
幼虫の食草で競合するジャコウアゲハも飛んでいましたので、今のところはジャコウアゲハがいなくなることは無さそうです。 でも、食草のウマノスズクサはかなり探したのですが、見つかりませんでした。 ウマノスズクサはそんなにたくさんは無さそうです。 ギリギリの餌をめぐってジャコウアゲハとホソオチョウの戦いは続くのでしょう。 日本の自然を乱すホソオチョウ、優雅なホソオチョウ、気分は複雑です。
明日はホソオチョウのオスとメスの写真を紹介する予定です。
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※ この記事の写真は、最後の写真を除いて、クリックすると拡大します。
ミヤマカラスアゲハ(夏型のオス)が吸水していました(7月25日 金剛山)。 翅も痛んでいないし、ちょうど曇り空で陰もできず、きれいに撮れました。 名前に「カラス」とつくのは、翅を閉じると黒っぽいからでしょうが、翅の表はなかなか美しい色をしています。
ミヤマカラスアゲハはおもに山地の森林地帯に生息しますが、これは幼虫の食草が野生のミカン科の木であるためだと考えられています。 よく栽培されているようなミカン科の木はお気に召さないようです。
ミヤマカラスアゲハは春型が4~5月に、夏型が6~7月に見られます。 春型の方が色彩はもう少し派手ですが、夏型より小型です。
よく似た色彩のチョウにカラスアゲハがいます(ここをクリックすると、エフさんのカラスアゲハの記事に飛びます)が、カラスアゲハには、翅の表の明るい帯や、後翅の裏面の黄白色の帯がありません。
オスには、前翅の表側に、黒いビロードのような毛の生えた場所があり、「性標」と呼ばれています(下の写真)。 メスは翅の表の緑色が弱く、後翅の亜外縁の赤紋が目立ちます。
今回はミヤマカラスアゲハが吸水に熱心で、近づいて写真を撮ることができました。 吸水中は時々放尿します。 放尿の瞬間は何度も目撃できたのですが、写真に撮ることはできませんでした。 たぶん、どんどん水を吸って、水に溶けている塩分を吸収し、余分な水を尿のようにして捨てているのでしょう。
不思議なのは、吸水するのはほとんどがオスだということで、ミヤマカラスアゲハのオスは、よく吸水集団も形成します。
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ヒメジョオンの花にベニシジミ2頭が連なるように飛来、先頭の個体は翅を震わし続けながら前進、後ろの個体はピッタリそれにくっついて移動します。(7月11日、堺市南区畑にて)
じつはこれ、先頭のベニシジミがメスで、後ろがオス。 保育社の『原色日本蝶類生態図鑑Ⅲ』には、メスが交尾を拒否する場合は、ははばたきつつ歩く型と、急に飛び立つ型とがある旨の記載があります。 また、海野和男先生の小諸日記にも、よく似た状況が書かれています。 後ろのオスは、いかにも交尾したい様子で、少し腹部を曲げています。 この後、メスは飛び立ち、オスもピッタリくっついて飛んで行きました。
メスはオスよりも飛翔力に優れているわけは無く、なかなかオスを振り切れない様子、オスはどこまで追いかけていくのでしょうか。 まるでストーカーです。
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7月11日、谷あいに田が広がるところを歩いていると、たくさんのモンシロチョウが飛び交っていました。
下はモンシロチョウのメス。 写真の下側には幼虫も写っています。
このモンシロチョウのメスに、オスが近づいてきました。 するとメスは、パッ!と翅を広げて腹部を持ち上げました。(下の写真)
その素早いこと、まさに機械仕掛けのよう。 これが本能行動なのですね。
持ち上げた腹部の先端には、黄色い部分があって、光るものが・・・ たぶん何らかの化学物質を出しているのでしょう。 下は上の写真の腹部を拡大したものです。
オスはこの腹部を持ち上げたメスの周囲でホバリングを行います。 下の写真では、腹部を持ち上げた中央のメスの周囲で、2頭のオスがホバリングを行っています。 メスの腹部の先端は、ちょうどこちらを向いているために少し分りづらいですが、やはり黄色くなっています。
この腹部を持ち上げた姿勢のメスの周囲でオスがホバリングを続けていると、メスがオスを受け入れるようになるというのですが、写真を撮り続けていた15分ほどの間では、オスがホバリングを止めたり、途中でメスが逃げ出したりで、交尾に至る例は観察できませんでした。
この“腹上げ反応”は何と呼ぶべきなのでしょうか。 メスがオスを認識しての反応には違いは無いのですが、このままでは交尾できません。 ですから、とりあえずはメスが交尾を拒否しているのだと、「交尾拒否反応」という言葉が使われていますが・・・。
また、既に交尾を終えているメスは交尾拒否を続けるといわれているのですが、とりあえず交尾拒否をしたメスと、交尾拒否を続けるメスと、どのように行動が違ってくるのか、見続けていたのですが、見破ることはできませんでした。
この“腹上げ反応”が引き起こされる条件は、かなり緩やかなようです。 卵を産み付けていた個体もオスが近づくと腹部を上げていましたし、下のメスは、吸蜜しながら腹部を持ち上げています。
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5月19日の記事で、サカハチチョウの春型のことを書きましたが、その夏型です。
翅の裏はそんなに違わないのですが、表はかなり様子が違い、夏型では逆さ「八」の字がくっきりと分かります。
ところで、チョウの脚は何本? 昆虫の脚は何本? チョウは昆虫?
この質問は、このブログによく来ていただいている人には何の問題も無いですね。 忘れた人は下で復習を。
チョウの足は何本?
タイワンウチワヤンマ(トンボの足は何本?)
4本の足で止まる①(コシアキトンボ、チョウトンボ)
4本の足で止まる②(ヒメアカタテハ、ナシイラガ)
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写真はスジグロシロチョウのメスの夏型です。 エゾスジグロシロチョウという種もスジグロシロチョウにたいへんよく似ていて、どちらも北海道から九州までいるのですが、スジグロシロチョウのメスの夏型では、翅の表の黒色部が強く現れ、後翅の裏側は、黒色部は薄く、黄色みを帯びています。
このスジグロシロチョウが、イヌガラシの葉の裏に産卵していました(下の写真)。 腹部を持ち上げ、イヌガラシの葉の裏に押し当てています。
その葉の裏を見ると、既に産み付けられている卵もありました。 下の写真の右端の卵は産み付けられてから時間が経過し、色が変わってきています。 写真の左端には幼虫もいます。 既に孵化したスジグロシロチョウの幼虫でしょうか。
下はスジグロシロチョウの幼虫の食草のひとつであるイヌガラシです。
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昨日の記事で、ウツギの花にはいろいろな昆虫が来ると書きましたが、蝶の仲間も吸蜜に訪れます。
'09年6月6日の金剛山で、イシガケチョウがウツギの花に来ていました。 白い花に白がベースの蝶ですので、見落としそうでした。
イシガケチョウはイシガキチョウとも呼ばれています。 南方系のチョウで、「そよ風に乗って」で連続記事にした石垣島では、何度も見ましたが、高い所を飛んでいるものばかりで、撮影はできませんでした。
その南方系のチョウが、地球温暖化の影響か、近年は少しずつ分布を北に広げつつあります。 私が金剛山ではじめてこのチョウに出会ったのは、'99年7月11日でした。
幼虫はイヌビワやガジュマルなど、イチジクの仲間の葉を食べて育ちます。
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6月6日の金剛山でウツギの花を訪れているチョウとしては、上記のイシガケチョウの他、アサギマダラ、アサマイチモンジ、クロアゲハなどを観察しています。
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ニガイチゴの花で吸蜜するサカハチチョウです。 岩湧山で撮りました。 翅の複雑な模様も、背中の光沢を持った緑色も、なかなか美しい蝶です。
サカハチチョウの名前は、翅にある逆さ八の字模様からきています。 と書けば、上の写真を見て、どこが「八」だ!? と思われる方も多いかもしれません。 じつはサカハチチョウは、春型と夏型とが別の種類のように見えるほど違っていることで知られていて、写真は春型です。 夏型では、黒地に白い逆さ八の字がくっきりと見られます。
サカハチチョウはタテハチョウ科に分類されています。 食草はイラクサ科のコアカソで、そんなに距離を飛ぶチョウではありませんから、見ることができるのは、おもに山地で、ということになります。
下の写真、翅の裏の模様も、なかなかのものです。
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ツマキチョウは春のみに見られる可憐な蝶です。 私の好きな蝶なのですが、なかなかとまってくれませんし、近づくとすぐに飛び立ってしまい、撮影の難しい蝶です。
いる所にはたくさんいるのですが、どういうわけか分布が限られているチョウですので、今回は以前見かけて撮影できなかった場所に、いちばん個体数の多いであろう頃を見計らって行ってきました。 とは言っても、幼虫の食草はタネツケバナなどの野生のアブラナ科ですので、家のすぐ近くの田の広がる場所です。
出かけたのは4月19日、ツマキチョウは晴れた暖かい日にはよく活動するのですが、天気の悪い日は活動しません。 この日は雲ひとつ無い暖かい天気、予想どおりたくさんのツマキチョウが飛び回っていました。 チョウは他にもモンシロチョウ、モンキチョウ、アゲハチョウ、ルリタテハ、ベニシジミなども見ましたが、いちばん多かったのがこのツマキチョウでした。 これだけいれば、暫く待てば花にとまってくれるツマキチョウもでてきます。
ツマキチョウの飛んでいる所を何気なく見ていると、モンシロチョウと区別できないかもしれません。 両方が飛んでくれると、ツマキチョウの方がモンシロチョウより小さいですし、飛び方もせわしなく飛びますので、はっきり区別できます。
ツマキチョウのオスは前翅の表の先端に橙色の部分がありますが、メスではこの部分が白色です。 妻が黄色なのではなく、オスの端(つま)が黄色なんですね。
この日見たツマキチョウは、どういうわけかオスばかりでした。 オスよりメスの方が発生は遅いのですが、もうとっくにメスも羽化している時期なのですが・・・
下は横から撮ったところです。 後翅の裏は、迷彩色のように繊細な網目模様になっています。 これもこのチョウの私が好きなところです。
ツマキチョウはこの後、卵から孵った幼虫は夏にはサナギになり、翌春までの眠りにつきます。
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金剛山山頂の葛城神社境内のオタカラコウの花に、アサギマダラが来ていました。
「アサギマダラ」の名前は、浅葱(あさぎ)色をしたマダラチョウ科の蝶という意味です。 浅葱色とは薄い藍色のことで、翅の白っぽい部分の色です。 この部分は、鱗粉が少なく、半透明になっています。
アサギマダラは、マーキング調査によって、長距離を移動することが分かってきました。 世代を変えながら春は北上し、秋には南下します。 そして南西諸島では、冬でも卵、幼虫、蛹、成虫のいずれも見られ、決まった越冬形態を持っていないようです。
マーキング調査では、成虫の寿命が長いことも分かってきました。 4ヵ月後に再捕獲された例もあります。
マダラチョウの仲間には体に毒を持っているものが多いのですが、アサギマダラも毒を持っています。 これは幼虫の食草であるガガイモ科の植物に含まれるアルカロイド成分が体内に残っているためですが、鳥などに食べられることがほとんど無いため、あまり逃げようとはしません。 そのために思い切って近づいての撮影も可能になります。
写真に写っているのは全てメスです。 オスがメスを誘うフェロモンを生成するためにはヒヨドリバナやフジバカマなどの蜜に含まれるPA(ピロリジディンアルカロイド)を摂取し、蓄積する必要があり、これらの花に多く集まるのですが、メスは花を選ぶ必要が無く、蜜の多い花を訪れます。
※ このブログでは、'08年の2月7日から11日にかけて、伊丹市立昆虫館で撮影した下記のマダラチョウ科のチョウを紹介しています。
ツマムラサキマダラ リュウキュウアサギマダラ スジグロカバマダラ
オオゴマダラ
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日本の国蝶オオムラサキです。 オスの翅の表は光沢のある青紫色で美しいのですが、写真は残念ながらメスです。 メスはオスより一回り大きいのですが、翅の表はこげ茶色です。 樹液の出ている所から動こうとはしませんでした。 神戸市立森林植物園での撮影です。
写真の蝶に出会う少し手前で、低い所にとまっているオオムラサキに気づかずに近づき、飛んで逃げられました。 体をかすめて飛んだオオムラサキは鳥のように力強く羽ばたき、速い速度で高い梢に向かい、そこにピタッととまりました。
オオムラサキの成虫は年に1回、6~7月に発生するだけです。 この日に見たオオムラサキも、写真のように既に翅に傷みが見られます。
※ いろいろなオオムラサキ
オオムラサキという、雑種起源の園芸種と考えられているツツジがあります。 また、オオムラサキシキブというムラサキシキブの変種がありますが、こちらは神戸市立森林植物園にもありました。
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3日連続してヤナギハナガサに集まっている蜂の仲間を紹介しましたが、ヤナギハナガサには紹介した3種以外の蜂も来ていました。 蜂以外にも、ブチヒゲカメムシはたくさんいて飛び回っていましたし、アブの仲間もチョウの仲間も来ていました。
チョウでは、キアゲハ、アオスジアゲハ、ツマグロヒョウモン、モンキチョウ、キチョウなどが見られました。
今日は美しいチョウでも鑑賞して、しばし暑さを忘れていただきましょう。 ぜひ写真をクリックして拡大してご覧ください。
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エノキの葉の上でゴマダラチョウの幼虫を発見しました(H20.6.14.堺市南区畑)。 エノキは幼虫の食樹です。
ゴマダラチョウの幼虫は、よく葉の表にいます。 これで鳥などに食べられてしまわないのか、心配です。
このような幼虫の撮影は、逃げられる心配がなく、安心です。 葉の位置を変えたりして、さあ写そうとファインダーをのぞくと、写真のような姿勢を取っていることに気づきました。 背中を丸めて頭部を体の下に隠し、角を低く突き出しています。 防御姿勢なのでしょうが、この姿勢にどのような意義があるのか、分かりません。
ゴマダラチョウの成虫は黒地に白のまだら模様が特徴で、名前は「胡麻斑蝶」の意味でしょう。 ただしこの黒と白の比率は発生時期で違っていて、春型は夏型に比べて白紋が大きく、白っぽく見えます。 また、メスはオスに比べて黒色が薄い傾向があります。
下の写真は5月14日に写したもので、春型のオスでしょう。
ゴマダラチョウは雑木林に生息し、花を訪れることは少なく、クヌギなどの樹液やカキなどの腐った果実、獣糞などにやって来て汁を吸います。 昨年も夏に樹液に来ているゴマダラチョウに会えました。 今年もこれから夏型に出会えることでしょう。
ゴマダラチョウはタテハチョウ科に分類されています。 オオゴマダラはマダラチョウ科で、他人の空似です。
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3月に入る頃から、暖かい日には成虫越冬をしたテングチョウやタテハチョウの仲間が活動しているのをよく見かけるようになりました。 ヒオドシチョウも、そのうちの1種で、下の写真は3月22日に岩湧寺で撮ったものです。
ヒオドシチョウの幼虫は主にエノキの葉を食べる、雑木林を中心に生活するチョウです。 翅の裏は地味で、雑木林の幹や落ち葉の上で翅を閉じてとまっていると、いい保護色になっています(下の写真)。
ヒオドシチョウの「ひおどし」は「緋縅」、つまり緋色の縅(おどし)から付けられています。 縅とは、小札板を革や糸などの緒で上下に結び合わせて作られた甲冑のことで、「縅」は「緒(お)を通す」→「緒通し」の言葉に対して作られた和製漢字ということです。
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オオゴマダラは、喜界島、与論島以南の南西諸島から、台湾、フィリピン、マレーシア、タイにかけて分布します。
ゆっくりと羽ばたきフワフワと滑空するような優雅な飛び方をしますし(自然の中のオオゴマダラの記事はこちら)、大きさも日本最大級、それに飼育しやすいチョウということで、あちこちにある放蝶館でたくさん見ることができます。
蛹が金色になることでも知られています。 以前、私が西表島で朝日の逆光の中でオパールのような光沢に輝く成虫を見て感激しましたが、繭から脱皮したばかりのオオゴマダラだったのかもしれません。
オオゴマダラもマダラチョウ科ですが、これまでに紹介したツマムラサキマダラ、リュウキュウアサギマダラ、スジグロカバマダラのように頭部や胸部が黒地に白斑ではありません。 黒と白には違いないのですが、白が多くなり、つながってライン状になっています。
大きくないゴマダラ、つまりゴマダラチョウは北海道から九州まで分布しますが、こちらはタテハチョウ科で、マダラチョウ科ではありません。
昨日と今日、あちこち近くに出かけてきました。 もうウメの花も咲きだしていました。 鳥を中心にたくさんの写真も撮ってきました。
そこで、伊丹市立昆虫館のチョウシリーズは、まだまだたくさんの紹介したいチョウがいるのですが、ゴマダラチョウ科のいちおうの紹介を終わった今日の段階でいったんお休みにし、明日からは鳥や植物などの紹介に戻ります。 伊丹市立昆虫館のチョウは、また機会を見て続きを紹介したいと思います。
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伊丹市立昆虫館シリーズの6回目、写真はヒメノウゼンカズラにとまるスジグロカバマダラのメスです。
スジグロカバマダラは、沖縄、八重山諸島から、台湾、東南アジアに分布するチョウです。 マダラチョウの仲間ですので、やはり頭部や胸部は黒地に白い点があります(昨日の記事参照)。
こちらでは石垣島で見たスジグロカバマダラのオスを紹介しています。
※ 試みとして、写真のクリックで拡大される率を、普段より大きくなるようにしてみました。
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リュウキュウアサギマダラは奄美大島から台湾、東南アジアにかけて分布します。
2月7日に載せたツマムラサキマダラと同じマダラチョウの仲間です。 マダラチョウの仲間は、大阪付近の自然の中ではアサギマダラしか見ることができませんが、熱帯地方に多くの種類が分布する蝶で、頭部や胸部は黒地に白い斑点があるのが特徴です。 有毒成分を持つ植物を幼虫の食草としている種類が多く、成虫になっても有毒成分が体に残りますので、鳥などはこれらのチョウを食べません。
北アメリカのオオカバマダラは、毎年南北3500kmほどの範囲で大移動をすることと、集団越冬をすることで有名ですが、日本ではアサギマダラが大移動を行い、リュウキュウアサギマダラは、大移動は行いませんが、冬には大集団を作って集団越冬することが知られています。
今日の大阪は朝から雪、雪景色を撮影に! と思っていたら雨に変わって出かけるのは中止。 消え残りの雪を眺めながらの熱帯の蝶も悪くはないかと、伊丹市昆虫館シリーズの5としました。
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リュウキュウムラサキは、インドから台湾、マレーシア、インドネシア、オーストラリアにかけて広く分布します。 日本でも、温暖化と共にか、北上していて、八重山諸島では土着したようですし、鹿児島県南部では最近毎年よく見られるようです。 エフさんも、'07年6月下旬に長崎での目撃を記事にされています。
上はオス、タテハチョウ科ですので、足は4本のように見えます。模様の白い部分は透けているようですが、翅の表と裏の模様は、よく見ると全く違っています(この点はコノハチョウなどと同じです)。
下は上と同じ個体が完全に翅を閉じた状態です。 色調は地味ですが、模様は複雑です。
翅の裏はオスとメスでほとんど差は無いのですが、メスの翅の表の斑紋のパターンは、オスに比べると複雑で、また地理的変異が大きく、次の4型があります。
【台湾型】前翅表面中室の外側の斜白帯が不明瞭。後翅中央の白斑もほとんど現れない。
【フィリピン型】前翅表面中室の外側の斜白帯が常にはっきりと現れる。
【大陸型】後角亜外縁の白い斑紋列が発達。
【赤斑型(パラオ型)】前翅の後角近くに赤い斑があらわれる。
日本の個体は、台湾型が多いのですが、他の型も混じりますし、雑交によりいずれの型にも当てはまらないような個体のものも見られるようです。
下は昆虫館にいたメス。フィリピン型になるのでしょうか。
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伊丹市昆虫館の蝶シリーズ その2です。
シロオビアゲハは、トカラ列島から東南アジア、インドにかけて広く分布する蝶です。 幼虫はミカン科の植物を食草とし、1~4令は黒と白の鳥の糞のような色で、5令で緑色になるところなどもナミアゲハに似ています。
オス・メスとも上の写真のように翅を縦断する白い帯状の模様がありますが、メスの中には、下の写真のように、赤い斑点のあるものがいて、「ベニモン型」(=赤紋型またはII型)と呼ばれています。
じつはベニモンアゲハという、八重山諸島、宮古諸島から中国南部、インド、マレーシアにかけて分布するアゲハチョウの仲間がいるのですが、シロオビアゲハのベニモン型は、このベニモンアゲハにそっくりなのです。 ベニモンアゲハも伊丹市昆虫館で飼育されているようですが、私の行ったときには確認できませんでした。
大阪付近にもウマノスズクサ類を食草とするジャコウアゲハがいますが、このベニモンアゲハもウマノスズクサ類が食草です。 ウマノスズクサ類はアルカロイドを持っていて、これを幼虫が食べていたベニモンアゲハやジャコウアゲハは、成虫になっても体の中にウマノスズクサの毒素が残留しています。 ですから鳥はこれらのチョウを食べようとしません。
シロオビアゲハのベニモン型は、鳥にとっては無毒なのですが、ベニモンアゲハに体の色を似せることで、鳥などから身を守っていると考えられています。 このように、毒を持たない種が毒を持った種に似ることを、「ベイツ型擬態」と呼んでいます(ベイツはイギリスの探検家 Henry W. Bates の名前から)。
シロオビアゲハにはベイツ型擬態を示すものと示さないものがいるわけですが、ベイツ型擬態を示す個体の方が生存上有利であれば、ベニモン型がどんどん増えるはずなのですが、そうはなっていないところが不思議です。
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先週は鳥シリーズになってしまいましたが、今週は伊丹市昆虫館の蝶シリーズ、今日はその1です。
コノハチョウは、沖永良部島、沖縄本島、八重山諸島(石垣島、西表島)からインド、パキスタン、中国南部にかけて分布するチョウです。 上の写真のように、翅を閉じると枯れ葉そっくりですが、さらに、放蝶室では観察できませんでしたが、自然界では敵が近づくと体を左右に動かし、枯葉が風に揺れているように見せるということもするようです。 一方で、翅を広げると、下の写真のようにたいへん美しい色をしています。
この美しい色は、どのような意味があるのでしょうか。 年中葉の茂る薄暗い常緑の林の中では、仲間を認識するのに、太陽の光で輝く目立つ色が便利なのでしょうか? それとも、鳥は光るものを嫌うと言いますから、この色は身を守ることにつながっているのでしょうか?
この蝶シリーズは、2度伊丹市昆虫館に行った時の写真を使って記事を書く予定でいます。 一度目は1月3日、晴でした。 2度目は2月2日、曇でした。
1月3日はほとんどのコノハチョウが翅を広げていました。 そして2月2日には、ほとんどのコノハチョウが翅を閉じていました。 この違いは、羽化後の日数が関係するのかもしれませんが、私には晴と曇の違いが大きな要因のように思われました。 太陽の光の下では光って身を守り、薄暗い条件では枯葉に擬態して身を守っているのではないかという私の発想は、蝶の専門家から見れば、どうなんでしょうか?
コノハチョウと同じように、翅の表が派手で裏は目立たない色彩の蝶は大阪付近の自然の中でも見ることができます。 ムラサキシジミもそのうちの1種です。 このブログのムラサキシジミのところで、ムラサキシジミが止まっている時は、夏には翅を閉じていて、気温が低くなってくると翅を開くと書きました。 翅を広げて体温を上げようとしているのでしょうが、それなら翅は黒っぽい方が有効でしょう。
では、ムラサキシジミの翅の表の輝きはどのような生態的意義を持っているのでしょうか? とにかく、ムラサキシジミは夏の強い光の中では、翅を広げないということは、コノハチョウの場合と矛盾するようです。
ところで、コノハチョウも羽化後の日数が経ってくると、際立った違いを見せていた翅の表と裏も、鱗粉が剥げ落ち、模様が透けて見えるようになってきます。 下の写真のコノハチョウは、頭を下にして枯葉に似せようとしているのですが、これでは枯葉になりきることはできません。 天は十分生きたコノハチョウに対しては、今度は捕食者の味方をして、捕食者が飢えないようにしているのでしょうか。
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今年はどういうわけか、よくウラギンシジミに出会いました。 でも、そのほとんどがオスでした。 ウラギンシジミは成虫越冬しますので、これからも出会えるかもしれませんが、とりあえず今までの出会いから・・・。
オス(夏型) 平成19年7月16日 岩室にて
水を吸うオス(夏型) 上と同日・同じ場所ですが、別個体です。
下はメス(秋型:前翅の先端が尖っている)ですが、後翅が欠けています。 鳥に襲われたのでしょうか?
後翅に目玉模様と尾状突起を持つシジミチョウはたくさんの種類があり、これらは眼と触角に似せて鳥の目を欺いているのだと言われています。 でも、目玉模様も尾状突起も持たないウラギンシジミも同じ所を狙われているとしたら、どう考えればいいのでしょうか? 後翅がやられたのは単なる偶然なのでしょうか?
ウラギンシジミの翅の裏の白は、陽のよく当たるところを飛んでいると、よく目立ちます。 でも、葉の茂っている樹の葉の裏に止まると、白っぽい葉の裏の色彩とよく似た色になり、少し離れると、案外見分けにくいものです。 一見目立つ銀色ですが、保護色としても機能しているのではないかと思います。
また、夏の暑い日にはほとんど翅を広げていないように思います。 銀色は光を反射して体温上昇を防ぐ機能もあるのかもしれません。
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ウラナミシジミは大阪付近では年5~6回発生し、決まった越冬態も持ちません。 また、ウラナミシジミは移動性が高いチョウとしても知られています。 春から秋にかけて個体数を増やしながら、越冬できない地域にまで分布を広げていきます。
幼虫の食草は、さまざまなマメ科植物です。 近くに茂っているクズで発生したのでしょうか、昨日はコセンダングサにたくさんのウラナミシジミが来ていました。
ウラナミシジミの名前は翅の裏の模様(上の写真)から来ていますが、翅を開いたときに見える表は光沢のある美しい青です(下の写真)。 でも、光沢を写真で表すのはほんとうに難しいですね。
※ 上の写真のコセンダングサでは、ほんの少し白い舌状花が見えています。 昨日のコセンダングサの記事で、コシロノセンダングサはコセンダングサの変種だと書きましたが、コセンダングサとコシロノセンダングサは、このように連続します。
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4本の足で止まるのは、トンボに限ったことではありません。 今日は蝶や蛾について。
まずはヒメアカタテハ。 下の写真、自分の重みで花が傾き、ひっくり返りそうになりながらも、4本の足でがんばっています。
残りの2本の足は分かりますね。 トンボのように頭部と胸部の間ではありません。
タテハチョウの仲間、マダラチョウの仲間、テングチョウなど、4本の足で止まるチョウはたくさんいます。 でも、いつもこんなふうに4本の足で止まるのであれば、残りの2本は何に使っているのでしょうね。
続いて、ナシイラガです。
これはまた新しいパターンです。 4本のように見えますが、じつは6本の足を使っています。 前足と中足をピッタリとくっつけていますので、4本のように見えているわけです。 でも機能的には4本ですよね。
【ナシイラガの食草】
ナシイラガの幼虫は、ナシ(バラ科)以外にも、クヌギ・クリなどのブナ科やヤマナラシ(ヤナギ科)など、いろんな葉を食べます。
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アサマイチモンジ
昨日の解答です。 コメントの中で正解をいただいてしまいましたが、一昨日の写真の2種類のチョウは別種、しかも科が違います。 コメントでいただいたように、アサマイチモンジ(コメントではイチモンジチョウだといただきましたが、それに非常に近いアサマイチモンジだと思っています)はタテハチョウ科の蝶です。 そしてダイミョウセセリはセセリチョウ科。 科が違うということは、かなりの違いです。 それにしては、翅の黒地に白模様の配置、翅の縁が白いところなど、ほんとによく似ていると思いませんか?
ダイミョウセセリ
翅の模様の違いは、鱗粉の色の違いです。 鱗粉の色の違いは、鱗粉形成細胞の中でどんな遺伝子が働き、どんな色物質を作るかで決まります。 鱗粉形成細胞でどんな遺伝子が働くかは、その細胞の置かれた位置情報によります。 もちろん、位置情報もある種の遺伝子が作り出す物質の濃度勾配でしょう。
生物の発生において、位置情報はとても大切なものですが、蝶の翅の模様は、位置情報に基づいたパターン形成の様子を、色として見ることができるのだ、ということになります。
生物の遺伝子は、同じ起源と考えられるよく似た遺伝子が他の遺伝子との関わりの中で違った形質を支配することがよくあります。 しかし、このこととは逆に、蝶や蛾の翅の模様を見ていると、眼状紋や帯状・線状の模様の走り方など、科を超えて似たパターンがよく現れます。 たぶん科を超えて普遍的に存在する共通の遺伝子が同じように働いているのでしょうね。
せっかくですから、アサマイチモンジとダイミョウセセリについて、紹介しておきます。
アサマイチモンジの翅の裏
アサマイチモンジは、これによく似たイチモンジチョウより産地は限定されるというのですが、私の家の近所では、こちらの方がずっとたくさんいるようです。 幼虫の食草はスイカズラです。

ダイミョウセセリの顔
ダイミョウセセリの幼虫の食草は、ヤマノイモ、オニドコロなどのヤマノイモ科の植物です。 この写真を見て、関東地方の人は「アレッ」と思ったかもしれません。 伊勢湾から福井県に至るゾーンを境にして、東側のダイミョウセセリの後翅には白帯がありません。
今日は、蝶や蛾で、かなり離れた種類でも翅の模様に似たパターンが見られることがあり、それは種を超えて広く存在する(元は)同じ遺伝子によるのではないか、というお話をしました。
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堺市と大阪狭山市の境にある陶器山で、ゼフィルスの一種のアカシジミを見つけました。
ゼフィルス(zephyrus)とは、樹上性のシジミチョウの仲間の総称で、ゼフィルスの多くはブナ科の植物を食草としています。 このアカシジミの食草も、クヌギ・コナラなどのブナ科です。
我家から20分位の所にある陶器山は、クヌギやコナラなどの雑木林の美しい所で、尾根伝いに整備された天野街道が伸びていて、市民の散策の場となっています(下の写真)。
NPO「あまの街道」は、泉北ニュータウンと狭山ニュータウンに挟まれたこの緑の環境を維持しようと、熱心に活動されています。
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クロヤマアリがツマグロヒョウモンの幼虫を攻撃しているところに出会いました。
ツマグロヒョウモンの幼虫の食草はスミレ。 最近はパンジー(これももちろんスミレの仲間)があちこちに植えられていますので、これを食べて育ったツマグロヒョウモンが町の中でもよく飛んでいます。 この幼虫も、たぶん近くのパンジーを食べて育っていたのでしょう。 それが花壇を手入れする人に見つかり、捨てられたところをクロヤマアリに見つかったんだと思います。
幼虫の鋭いトゲも、アリにとっては引きずるために咬みやすい手ごろな場所のようです。
参考までに、ツマグロヒョウモンの成虫の写真を載せておきます。 昨年の7月16日に撮ったものです。
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