カテゴリー「昆虫05 チョウ」の78件の記事

2014年7月 5日 (土)

ゴイシシジミ

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 写真はゴイシシジミです。 和名は翅の裏面の模様が黒い碁石を散らかしたように見えるところからでしょう。 ちなみに、翅の表は黒っぽい色をしています。

 上の写真でもゴイシシジミはササの葉にとまっていますが、ゴイシシジミの幼虫はタケノアブラムシやササコナフキツノアブラムシなどのタケやササにつくアブラムシを捕食して育ちます。
 蝶や蛾の幼虫の多くが植物の葉を食べて育つなかで、蛾については何を餌にしているのか不明のものがありますが、少なくとも日本の蝶の中では完全な肉食性の幼虫はゴイシシジミだけです。 また成虫もこれらのアブラムシの出す甘露に依存します。

 上はゴイシシジミを撮った近くで昨年の6月末に撮った、ササの葉の裏にいたタケノアブラムシです。 なお、タケノアブラムシは複雑な生活環を持っていますが、そのことはこちらに書いています。

 上は、少し自信が無いのですが、ササコナフキツノアブラムシだろうと思います。

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2014年4月 9日 (水)

タネツケバナのツマキチョウ

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 ツマキチョウについては、過去にオスメスを別記事として載せています。 この時は、オスはメスを探してか飛び続け、メスはあまり飛ばないと書きました。
 今回堺市内の、ツマキチョウの幼虫の食草であるタネツケバナがたくさん咲いている所で、ツマキチョウのオスもメスもたくさん飛び交っている所がありました。 その場所では、メスは次々と産卵場所を探すためでしょうか、よく飛んでいました。 そして、メスがたくさんいるのでオスもメスを探し続ける必要が無いということなのでしょうか、オスもよくタネツケバナの花にとまってくれました。
 花の蜜を吸うのなら、どんな花でもいいと思うのですが、オスもタネツケバナの花にこだわっているように見えるのは、何か理由があるのでしょうか。
 今回の写真は、その全てにタネツケバナが写っています。


メス(前翅の先端近くの橙色がありません)


産卵中のメス


タネツケバナの花に口吻を伸ばすオス


オスの翅の裏の模様

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2013年8月 4日 (日)

アオスジアゲハの卵と若齢幼虫

 我が家の庭に、鳥が運んできた種子から芽生えて高さ30cmほどになったクスノキがあります。 そんな小さなクスノキですが、アオスジアゲハが飛来して産卵していました。
 産卵を確実にするために産卵の様子は撮らず、飛び去ってから腹部を近づけていた葉の裏を見ると、卵がみつかりました。

 上の写真で、右が生みつけられたばかりの卵です。 真珠のようです。 側に古い卵もありましたが、これは残念ながら死んでいるようです。

 上は1齢幼虫で、トゲがいっぱいです。 2齢幼虫の写真はありませんが、色は1齢とよく似ていて、トゲが目立たなくなります。

 上は2齢から3齢への脱皮の直後です。 茶色系から緑色系への変身です。 右にあるのは脱皮殻です。

 上は3齢幼虫を正面から見たものです。 脱皮から時間が経つと、角状の突起の色は美しい青色金属光沢になります。

 上は3齢幼虫を上から見たものです。 腹部の端を持ち上げて糞をしています。

 4齢幼虫になると、3番目の角状の左右の突起をつなぐように黄色の線が入ります。 確認はしていたのですが、撮ろうとした時には消えていました。 蜂か何かの犠牲になったのでしょう。
 5齢幼虫は、上に書いた黄色の線はそのままで、角状の突起が目立たなくなります。 蛹や羽化の様子も撮りたいのですが・・・。
 成虫はこのブログでも何度も登場していますが、再度下に載せておきます。

※ 今日の卵~若齢幼虫の写真は、全て昨年の夏に撮ったものですが、これからの観察に備えて整理の意味でまとめてみました。

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2013年7月 4日 (木)

ミドリシジミ

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 笹の葉の上で翅を広げてじっとしているゼフィルス、とりあえずカメラにつけていたレンズで数枚撮って(上の写真)、レンズを付け替えて本格的に撮ろうとすると、もういなくなっていました。 というわけで、上のゼフィルスの翅の裏の確認はできていません。 しかし、この日目撃したゼフィルスはミドリシジミだけでしたので、上の写真もミドリシジミのオスだと思います。
 ミドリシジミのオスは、その名のとおり、翅の表は金属光沢を持った緑色なのですが、光の当たり方によっては、写真のような金属光沢を持った青い色に見えます。
 ミドリシジミの幼虫の食餌植物は、ハンノキやヤマハンノキなどです。 ハンノキは湿地に育つ樹で、昔は稲のはざ掛け用に、水田の畔に植えられたりしていたようですが、少なくとも大阪付近では、そのようなハンノキは全く無くなってしまい、水田地帯でよく見られたというミドリシジミも、珍しい蝶になってしまいました。

 上はハンノキの近くのイソノキに来ていたミドリシジミ(2枚の写真は別個体)です。 この時期のイソノキは咲きはじめで、たぶん吸蜜目的で来ていたのでしょうが、私の見た時間帯はお休みタイムだったのか、じっとしたままで、翅を開いてもくれませんでした。

 上はシロツメクサとミドリシジミ、ミドリシジミがこのような草地にいることは稀でしょう。 じつはこのミドリシジミ、上から急降下してきて地面に激突したように見えました。 上を見るとツバメが数羽旋回していましたので、木から木への移動中に、ツバメから逃れるために急降下したのではないかと思います。
 しばらく草の間を歩き回っていましたが、林の中に飛び去りました。 ちなみに、その瞬間に見えた翅の表から、メスでした。 ミドリシジミのメスの翅の表の模様は4タイプほどに整理されていますが、ほとんど暗褐色で、そこに青藍紋や小さな燈色紋が入るものがあります。

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2013年6月 8日 (土)

ダイミョウセセリの産卵

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 1頭のダイミョウセセリがヤマノイモのツルに執着して、ツルにつかまったり近くを飛び回ったりしていました。 ヤマノイモのツルといっても、伸びはじめたばかりのツルで、葉は広がりはじめたものが1枚。 上の写真は、その1枚につかまっているダイミョウセセリです。
 ダイミョウセセリの幼虫の食草は、ヤマノイモ、オニドコロなどのヤマノイモ科の植物ですので、産卵ではないかと思い、しばらく見ていると、腹部の先端を茎にくっつけはじめました(下の写真)。
 それにしても、よくこんな伸びはじめたばかりで小さな食草を見つけられるものですね。

 あまりにも近づきすぎると逃げられると思い、一定の距離を置いていましたので、産卵の瞬間は確認できませんでしたが、ダイミョウセセリが飛び去ってから見ると、卵が確認できました(下の写真)。 ダイミョウセセリは産卵時に腹部の毛を卵の表面につけてカモフラージュします。

 ダイミョウセセリの翅の模様が関西と関東とで異なることは以前書きました(こちら)。 今回の写真のダイミョウセセリは「堺自然ふれあいの森」で撮りましたので、もちろん関西型です。
 また、今回はダイミョウセセリの翅の裏しか撮れていません。 翅の表の様子も、上のリンク先を見てください。

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2013年6月 2日 (日)

ビオラの花を食べるツマグロヒョウモンの幼虫

 ツマグロヒョウモンの幼虫がビオラの花弁を食べていました。 ツマグロヒョウモンの幼虫の食餌植物は各種スミレ類です。 しかし、葉の方が栄養価が高いと思うのですが、花弁にも食欲をそそる物質が含まれているのでしょうか・・・。

 ツマグロヒョウモンの幼虫は、以前クロヤマアリに攻撃されている様子を載せています(こちら)が、その時はクロヤマアリに写真の明度を合わせていますので、再度載せることにしました。 それにしても、すごい棘ですね。 毒はありませんが・・・。

 一昨日ハバチの幼虫を載せていますので、顔を比較する意味で、 頭部を拡大してみました(上の写真)。

※ ツマグロヒョウモンの蛹はこちらに、成虫のオスはこちらに、メスはこちらに載せています。

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2012年6月29日 (金)

オオムラサキ(オス)

 やっとオオムラサキのオスの成虫の写真を撮ることができました。

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 上は、クヌギの幹の低い場所で出ている樹液に来た時の写真ですが、翅の表を撮るには、飛んで来てクヌギの幹にとまり、樹液の所へ行くまでが勝負のようです。 しかし、この時の移動は速くてシャッターチャンスとなる時間は短く、またこの時に下手に近づきすぎると、すぐに逃げてしまいます。

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 樹液を吸いはじめると、かなり近づくことができるのですが、翅は開いてくれません・・・。

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 飛んでいるところも何度か見たのですが、高い所で、とまるのも木の高い所です。 オオムラサキのオスはメスよりも少し小さく、飛んでいる様子もメスの方が力強く感じました。

※ オオムラサキのメスはこちらで、越冬幼虫の様子はこちらで記事にしています。

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2012年6月27日 (水)

ゼフィルス

 シジミチョウ科の蝶の一群に、翅の表が青~緑色の金属光沢をもった美しい蝶がいて、その多くは「○○ミドリシジミ」という名で呼ばれています。 これらのミドリシジミ類の幼虫は、いずれもブナ科などの高木になる樹木の新芽を食べ、成虫も幼虫の食餌植物である樹木の樹冠付近を飛び回ることが多く、低い所にはあまり飛来しません。
 これらのミドリシジミ類は、かつては1つのミドリシジミ属( Zephyrus属 )に分類されていました。 現在はかつての Zephyrus属はいくつかの属に分けられているのですが、「ゼフィルス」という名称は、樹上性のシジミチョウの一群(25種)を指す言葉として残っています。

 大阪府の北部、能勢町に三草山という山があり、その一角に「三草山ゼフィルスの森」があります。 この場所は日本のゼフィルス25種のうちの10種の生息が確認されていて、特にヒロオビミドリシジミの大阪府下唯一の生息地であり、日本の分布の東限になっています。 そのため、この場所は大阪府自然環境保全条例にもとづき、緑地環境保全地域に指定され、動植物の採集が禁止されています。
 保全活動は公益財団法人大阪みどりのトラスト協会が実施していて、特にヒロオビミドリシジミはナラガシワの葉しか食べないため、ナラガシワ林の管理に力を入れているようです。

 この「三草山ゼフィルスの森」がどんな場所なのかいちど見てみたいと思い、行ってきました。 特にオスのゼフィルスは樹上でなわばりを形成し、なかなか下には降りてこないことは分かっていましたし、活動が活発になるのは夕刻になる種が多いのも知っていましたので、たくさんのゼフィルスの写真が撮れることは、はじめから期待していませんでしたが・・・。
 結果は、写真に撮れたのは以下の3種でした。

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 上の写真が、上に書いたヒロオビミドリシジミです。 林の上の方で、なわばりを守るためにさかんに飛び回っているのですが、ついに下には降りてきませんでした。 とまったところを、300mmの望遠に1.4倍のテレコンをつけて撮ったものを大トリミングしたのですが、これじゃ証拠写真にもなりませんね・・・。

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 上はウラミスジシジミ。 翅の表も撮りたかったのですが、この1枚で逃げられました・・・。

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 上はミズイロオナガシジミ。 これはたくさんいて、簡単に撮れるのですが、私の家の近くの「堺自然ふれあいの森」などでも見ることのできる蝶です。

※ ゼフィルスの一種アカシジミは、こちらで記事にしています。

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2012年5月18日 (金)

アオバセセリ

 アオバセセリがミツバウツギの花に来ていました。

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 アオバセセリは暖地系のセセリチョウで、光の当たり方により、翅の色が少し変ります。 この項の写真はフラッシュを使用せず、全て自然光での撮影ですが、上は太陽の光が当たっている場合で、下は木の陰に入って太陽の光が当たっていない場合です。

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 翅の表も美しいので、なんとか撮ろうとしたのですが、花から花へと飛び回っているアオバセセリは、なかなか翅を開いてくれません。 下の写真も、せめてもう少し翅の間に光が入ると良かったのですが・・・。

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 アオバセセリは年2~3回発生し、成虫は5~9月頃に見られるのですが、そんなにたくさんいる蝶ではありません。 理由の1つとして、幼虫の食草のことが考えられます。 幼虫の食草はは、アワブキ、ヤマビワ、ミヤマハハソなどのアワブキ科の植物なのですが、これらの木がたくさん生えているところは、ほとんどありません。

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2012年1月31日 (火)

オオムラサキの越冬幼虫

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 昨日載せたゴマダラチョウの幼虫と同じ所にいた越冬中のオオムラサキの幼虫です。 両者とも幼虫はエノキが食樹で、秋に幹を伝って根際の落ち葉に潜り込んで冬眠するのですが、たまたま昨日のゴマダラチョウはクヌギの葉とタカオカエデの葉にしがみついていましたが、このオオムラサキの幼虫は、ちゃんと(?)エノキの葉につかまっていました。
 ゴマダラチョウとオオムラサキはどちらもタテハチョウ科に分類されていて、幼虫の姿もよく似ていますが、背中側にある突起の数がオオムラサキの方が多くなっています。 大きさは、成虫の大きさとは逆に、ゴマダラチョウの幼虫の方が少し大きめでしたが、オオムラサキは春になって脱皮して終齢幼虫になった時の食欲がすごいようです。

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 オオムラサキの成虫の写真は、メスはこちらに載せていますが、美しいオスを目撃したのは高い所を飛んでいるもののみ。 まだ写真に撮れないでいます。

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