カテゴリー「昆虫04 ガ」の45件の記事

2009年12月 2日 (水)

ホシヒメホウジャク

 ホシヒメホウジャクは日本全土に分布しています。 成虫は6~11月に見られ、昼間に花の蜜を求めて飛び回ります。

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 壁にとまっているホシヒメホウジャクを見つけました。 時間は朝の9時少し前、寒さのために飛び立てないようでしたので、手乗りにしてみました。

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 仲良くしようとしたのですが、お気に召さなかったのか、翅を細かく振動させ始めました。 これは筋肉運動をして体温を上げようとする行動です。 しばらくすると温まったのか、元気に飛んでいってしまいました。
 後翅が複雑な形をしていて前翅の下からはみ出していて、全体として翅が縮れているように見え、これでちゃんと飛べるのかと思いますが、さすがにスズメガの仲間、なかなかしっかりした飛び方をします。
 幼虫の食草はヘクソカズラです。

※ 同じホウジャクの仲間で、よく見るホシホウジャクは、こちらで記事にしています。

 

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2009年12月 1日 (火)

クロメンガタスズメの幼虫

 11月7日、庭のムラサキシキブに終齢幼虫に脱皮したばかりのクロメンガタスズメの幼虫を見つけました。

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 脱皮殻の透明感のある尾角が気に入って、拡大して1枚。 なお、メンガタスズメの幼虫とクロメンガタスズメの幼虫はよく似ていますが、この尾角のS字カーブはクロメンガタスズメの方がよく曲がっているようです。

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 幼虫はムラサキシキブの葉を食べて生長、下は11月15日の様子です。 かなり黒っぽくなってきました。 なお、クロメンガタスズメの幼虫には様々な色の変異があるようです。

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 そろそろ室内飼育に切り替えようと思っていた矢先、姿が見えなくなりました。 クロメンガタスズメの幼虫は土に潜って冬を越すということですので、潜ってしまったのか、鳥に食べられてしまったのか・・・。 親の姿も撮りたかったのに、残念です。
 ちなみに成虫は夏に羽化するようですが、休日しか観察できない私にとって、この幼虫が無事成虫になったとしても、その姿に再会できる可能性はきわめて低いものでしょう。

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2009年10月30日 (金)

クワゴマダラヒトリの幼虫

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 クワゴマダラヒトリの幼虫の形態的特長としては、白色や黒色の長毛があり、頭部は光沢のある黒色または褐色です。 背中には黒色の縁取りのある黄白色の「背線」があり、青藍色の瘤起が並びます。
 このブログの9月25日の記事で、クワゴマダラヒトリの産卵について書きましたが、そこから生まれた幼虫が、さかんにアカメガシワの葉を食べていました。
 これから寒くなるこの時期に・・・ と思いましたが、クワゴマダラヒトリの幼虫は、年1回、この時期の発生で、寒くなるまでに中齢幼虫まで育ち、この中齢幼虫が枯れ葉や雑草の中で越冬するようです。
 もう少し詳しく書きますと、孵化した幼虫は葉上で集団を作り、糸を吐いて巣網を作ります。
 外側から見ると、糸で葉をくっつけ、葉脈を残して葉肉のみを食べているので、葉に穴が開くわけではなく、葉をバリアとして使い続けることが可能です。 ちなみに、もう少し小さい葉の植物の場合には、何枚かの葉を糸でくっつけるようです。

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 巣網は幼虫の発育と共に大きくなり、4齢以降は数百頭の集団に分かれます。 そして11月下旬までに6齢となり、数十頭単位で越冬します。 春に越冬場所から離れた後は、単独で様々な植物の芽などを食害し、6月上旬にサナギになり、そのまま夏を越し、9月に成虫になります。

 

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2009年10月 2日 (金)

セスジスカシバ

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 岩湧山の山頂近くで羽音も高く飛んで来た虫、恐る恐る覗き込んだ姿はスズメバチそっくり! みごとな擬態です。
 でもよく見れば、スズメバチにある腰のクビレは無く、翅は半透明な部分が多いものの鱗粉があり、全身毛で覆われていて、これはまさしく蛾の仲間。

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(11月28日追記)
 写真の蛾は当初「クビアカスカシバ」としていましたが、中さんに指摘していただき、タイトル等を訂正しました。 クビアカスカシバは幼虫がブドウの幹に穿孔する害虫として知られている身近な昆虫であったため、属の違いもあってセスジスカシバの存在に気付かないまま、記事にしていました。
 中さんからいただいたコメントによると、セスジスカシバはクマイチゴなどキイチゴ類を餌にしていて、標高が高いところで秋に発生しますが、クビアカスカシバは6月~8月が発生時期ということです。
 改めて見比べてみると、クビアカは“首”に黒い部分が無く、胸部の後半から腹部にかけて黒い部分が連続し、中脚と後脚がが濃色など、いろいろ違いが目に付くものの、「セスジ」といっても背中に明瞭な線が認められるわけでもなく、よく似ています。 でもこれでセスジスカシバの学名は Pennisetia fixseni 、クビアカスカシバは Toleria romanovi と、属が異なるのですね。

 

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2009年9月25日 (金)

クワゴマダラヒトリの産卵

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 クワゴマダラヒトリは、養蚕の盛んな頃は幼虫が桑の葉を食い荒らす害虫として嫌われていたのでしょうが、幼虫は桑に限らずたいへんな雑食性で、養蚕のほとんど行われなくなった現在でも、果樹や作物の害虫として嫌われ続けています。
 そんなに雑食性ならどこに卵を産んでも良さそうなのですが、どういうわけか、私が見る産卵場所は、いつもアカメガシワの葉の上です。

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 産卵している(し終わった?)メスはつついても動きません。 下の写真を撮る時も、腹部の様子を撮るために翅を上に持ち上げたのですが、ゆっくりと翅を元の位置に戻しただけで、足は全く動かしませんでした。

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 卵を産んだ雌は力尽き、その場から動かずにしばらくいて、そのまま息絶えてしまうようです。 上の写真を撮ったのが9月12日、そして9月23日に同じ所を通ると、産卵場所の真下に死んだメスが落ちていました(下の写真)。 翅はそんなに痛んでいないようですが、腹部はアリに食べられたのでしょうか、ほとんどありませんでした。

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 産み付けられた卵から孵った幼虫は・・・ 続きはこちらから・・・

 

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2009年9月 1日 (火)

ウコンエダシャク

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 ウコンという植物があります。 この根茎から得る香辛料が、カレーに欠かせないターメリック。 ウコンエダシャクの「ウコン」は、この色に由来するのでしょう。 早い話がカレー色のエダシャク(幼虫が枝に擬態するシャクトリムシ)です。
 前翅には透明な楕円形の窓、じつはこの“窓”はオスにしかなく、前翅を動かしてこの窓の部分を後翅にぶつけて音を出すようなのですが、昼間はじっとしていて、そのそぶりすら見せてくれません。 オスだけが音を出すということは配偶行動に関係するのでしょうが、具体的な行動は夜の闇の中です。
 “窓”の無いメスの写真は下に載せておきます。

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 幼虫の食餌植物はクスノキ科の木の葉で、成虫は5月~9月に出現します。
 似た蛾にヒメウコンエダシャクというのがいるのですが、こちらは前翅の後翅に近い部分の2つ並んだ紋のうちの外側が大きくなっています。

 


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2009年7月20日 (月)

オオハガタナミシャク

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 オオハガタナミシャクは、いつも腹部を少し持ち上げてとまっています。 足にまで模様をつけた、なかなか人目を引く蛾です。
 オオハガタナミシャクは、シャクガ科ナミシャク亜科に分類され、普通に見られる蛾です。 ところが、私の手元にある2冊の中程度の昆虫図鑑には、両方ともオオハガタナミシャクは載っていませんでした。 それほど蛾の種類は多いということなのでしょう。
 Webで調べると、見られる時期は5月から9月とありました。 私の家の近くでも何度も見るので、毎回写真には撮っていませんが、最近のデータを調べてみると、今年は7月19日に、昨年は6月21日と7月27日に撮っていました。
 幼虫の食草は、ノブドウサンカクヅルヤブカラシ、エビヅル、ツタなどのブドウ科の植物とのことです。

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2009年7月18日 (土)

ハグルマトモエ

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 道を歩いていると、急に飛び出してきて、近くにとまりました。 ハグルマトモエは夜行性で、夜に樹液などに集まるとも言われているのですが、昼間でも驚くとすぐに飛び出すようです。
 ハグルマトモエの名前は、翅の vvvvv の模様を歯車に見立て、前翅に左右一対の巴紋があるところからでしょう。
 幼虫の食餌植物はネムノキで、成虫は5月から9月まで見られるようです。

 大型の蛾に出会うと、なんだかうれしくなります。



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2009年6月 2日 (火)

シンジュサン

 家の近くの緑道(泉北ニュータウンにある歩行者専用道)を散歩の途中、ふと見上げると、ヒマラヤシーダにシンジュサンがとまっていました。 翅はかなりボロボロですが、翅の表からも裏からも撮ることができました。

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 シンジュサンは、天然記念物になっている沖縄のヨナグニサンを除けば日本最大のガです。 ちなみに、ヨナグニサンはシンジュサンに近い種類で、翅の模様も似ています。 とにかく、そんな大きな蛾が町の中にもいることは、うれしいことです。
 シンジュサンは、幼虫がシンジュ(=ニワウルシ)の葉を食べる、繭から糸のとれる蛾というところからの名前ですが、幼虫が食べるのはシンジュに限らず、いろんな樹木の葉を食べます。
 これだけ大きな蛾の幼虫ですので、幼虫も大きく、しかも卵はまとめて産みますので、幼虫は狭い範囲にたくさんいて、葉を食い荒らすという状況になります。 このシンジュサンはどこで発生したのか、どのくらいの距離を飛んできたのか、興味のあるところです。

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2009年5月29日 (金)

モモスズメ

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 遠くから見ると、枯葉が引っかかっている、そんな色でした。 一応確認を、と思って近づくと、モモスズメの雌雄!
 モモスズメの「モモ」は、幼虫がモモやウメなどのバラ科の果樹の葉を主に食べるからでしょうが、翅を広げると、後翅は美しい桃色をしています。
 モモスズメは中国でも「桃六點天蛾」と呼ばれていて、やはり「桃」がつきます。 なお、「天蛾」はスズメガのことで、六點(六点)とは、前翅に1つと後翅に2つある黒い斑状の模様(左右合わせると6斑)でしょう。

 スズメガの仲間の成虫には、口吻が発達しているものが多く、いろいろな植物の花の蜜や樹液を吸引することを、カラスウリの記事などでも触れていますが、このモモスズメは、口吻が退化し、摂食できません。 ですから、活動に必要なエネルギーは、幼虫時代に蓄積された養分だけでまかなうことになります。

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