カテゴリー「昆虫02 トンボ」の11件の記事

2009年11月23日 (月)

11月のオニヤンマの羽化

 11月21日、朝の散歩でトンボらしきものの羽化を見つけました(下の写真)。 カメラに記録された時間を見ると、8時50分となっています。

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 この日は昼に用事があって出かけ、戻ってから気になったので再度見に行くと、短かった腹部も伸びて、色も黒と黄色の縞模様となり、立派なオニヤンマに変身していました(下の写真)。 腹部の端末には産卵弁も確認できるので、メスです。 時間は15時25分でした。
 オニヤンマの複眼は緑色なので気にはなるのですが、複眼の色はこれから変化するのか、オニヤンマの標本の複眼は黒褐色ですので、もしかしたら低温が影響しているのかもしれません。

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 場所は私の住む泉北ニュータウンにいくつかある隧道の1つです。 泉北ニュータウンは丘陵地を開発して作られた町で、この隧道も丘陵地の高低差を利用して、自動車道の下で立体交差する歩行者専用道路に作られたものです。 この隧道内部の両脇には排水溝があり、この排水溝は、いつも湧き水が流れている水路につながっています。
 たぶんオニヤンマのヤゴはこの湧き水の流れる水路で育ったのでしょう。 いくら湧き水で水温がある程度維持されているとは言え、オニヤンマの羽化が見られるのは通常は6月頃から9月頃までですので、11月の20日過ぎにオニヤンマの羽化が見られるのは例外的なものでしょう。 さすがに低温のために脱皮してから飛び立てるようになるまでに時間がかかっているようです。
 オニヤンマのヤゴの期間は5年といわれており、その間に10回ほど脱皮するようです。 やっと成虫になったこの変温動物のオニヤンマが、この気温ではたして元気に飛び回れるのか、心配です。
 とにかく、こんな時期にもオニヤンマの羽化が見られることもあるのだという記録として、記事にしておきます。

【 オニヤンマについて 】
 オニヤンマは日本最大のトンボで、日本全国で見ることができます。 夏には往復飛翔をする姿をよく見るのですが、なかなか写真には撮れません。
 オニヤンマの複眼は1点で接するのみです(下の写真)。 体色は黒に胸の側面や腹の節ごとに黄色の縞模様が入りますが、胸の背面前方にも黄色の逆さ「ハ」の字模様があり(下の写真)、これが鬼のつり上がった目を想像させることから「オニヤンマ」の名前がつけられたとも聞いています。

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 上の写真には、白い糸状の「気管の脱皮殻」もきれいに写っています。 これに関しては、こちらで記事にしています。

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2009年11月19日 (木)

リスアカネ

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 リスアカネは翅の先端に褐色の斑紋がある赤トンボです。 赤くなるのは成熟したオスで、腹部の黒斑は背面まで回り込まず、第7節~第9節の黒斑がつながっているように見えます。 メスは褐色で、ノシメトンボに似ていますが、腹部はノシメトンボより太く、ノシメトンボに見られる眉班がありません。
 リスアカネの成虫は、6月下旬ごろから11月下旬ごろまで見られます。 周囲を林に囲まれた池沼など、比較的自然度が高い環境で見られ、あまり遠くまで移動することはありません。
 写真は11月7日に「堺自然ふれあいの森」で撮りました。 ここは里山の保全を目指して公園化されている場所で、雑木林の間に小さな池沼が点在し、小規模ながら田畑も作られるなど多様な環境が準備されていて、周囲の里山や田畑を含め、トンボの種類の多い場所でもあります。 写真を撮ろうと近づいて飛ばれても、すぐに近くの別の場所に止まるということを、何度も繰り返してくれました。
 和名の「リス」は、スイスのトンボ学者の名前に由来するものです。

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2009年10月12日 (月)

ミヤマアカネ

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 ミヤマアカネは、翅の縁紋の内側に褐色の太い帯があり、翅脈まで色づくのが特徴です。 胸部側面にははっきりした特長的な模様はありません。
 成虫は7月から11月頃まで見ることができます。 名前には「ミヤマ」とついていますが、実際には丘陵地から低山地にかけての、水域近くの草むらに広く分布するトンボです。 産卵地は、止水よりも浅い緩やかな流水域を好むようです。
 写真のミヤマアカネを撮ったのは、芦屋市の「いもり谷湿地」の前で、まさしく上に書いたような場所でした。

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2008年8月 3日 (日)

オオシオカラトンボの羽化

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 ヤゴが水から出て壁にいました。 羽化間近の様子。 でも、じっと見続けているほど辛抱強くないので、他の場所の観察に出かけたところ、いろいろ写したいものが出てきて、戻るのが遅くなってしまいました。
 2時間後に戻ってみると、既に下の写真の状態。 羽化の決定的瞬間を撮り損なってしまいました。
 この状態では、まだ色が出ていなくて、トンボの種類までは分かりません。 どんな色が浮き出してくるのか、楽しみです。

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 上の写真から1時間半後、かなり色がはっきりしてきました。 オオシオカラトンボだったようです(下の写真)。

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 下の写真は別の日に撮った、元気に飛びまわっていた別の個体です。

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 オオシオカラトンボは色がシオカラトンボに似ていてよりやや大きいことからの名前です。 未成熟のうちは、写真のように雌雄とも黄褐色の地に黒色斑があるのですが、オスは成熟すると翅胸部と腹部が蒼白色の粉で覆われます。 後翅の基部が黒褐色になるのもいい特徴(下の写真:後日撮影)ですが、羽化の3枚目の写真でも、その色が現れはじめています。

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2008年7月 4日 (金)

ハラビロトンボ

 泉北NT近郊の水辺シリーズ、本日はトンボの仲間、ハラビロトンボです。
 ハラビロトンボは、平地や丘陵地の、水生植物の多い池や湿地で見られるトンボです。 どのトンボも幼虫(ヤゴ)は水中で生活しますが、ハラビロトンボは成虫になっても、発生地からはあまり遠くまで行ってしまわないようです。
 名前のとおり、腹部の幅が広いトンボですが、特にメスの腹部は幅広く、黄色と黒色とのまだら模様になっています(下の写真)

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   メス

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   上と同じ個体の顔のアップ

 オスは、メスほどには腹部の幅が広くありません。 最初はメスに似た黄色い体色ですが、成熟していくにつれて黒く変化し、真っ黒い時期を経て、青い粉がふき出してきます。 青く輝く前額が美しいトンボです。

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   褐色のオス 6月1日の撮影です。

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   上の個体の顔のアップ

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   黒から青に変化しつつあるオス ほんの一部に褐色が残っています。

※ 3枚目の写真を除いて、写真をクリックすると拡大します。

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2008年6月17日 (火)

モノサシトンボ

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 水辺の木陰にモノサシトンボが数匹。 14日の散歩では、モノサシトンボ以外にも、ハラビロトンボ、コシアキトンボ、シオカラトンボなどなど、たくさんのトンボの仲間に出会いました。 いつの間にかトンボの季節の真っ只中になっているのですね・・・
 モノサシトンボは、イトトンボの仲間としては大型です。 名前は腹部にものさしの目盛に似た模様があるところからですが、これに似た模様を持つイトトンボの仲間はたくさんいて、むしろ足の白いところに注目する方が間違わないかもしれません。 中足と後足の白色の部分は、グンバイトンボほどではないにしても、少しだけですが、幅広くなっています。 足の長さも長めです。
 上の写真の胸部の橙色の点はダニです。

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2008年5月26日 (月)

アサヒナカワトンボ

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 河内長野市滝畑近くの横谷を歩くと、あちこちにアサヒナカワトンボの姿がありました。 山地の清流のに住む金属緑色の美しいトンボで、オスは写真のように白い粉で覆われます。
 オスの翅の色は透明型と着色型があり、透明型の縁紋は、写真のように赤い色をしています。 ちなみに、メスの縁紋は白色です。
 アサヒナカワトンボは、全国的には数タイプの地域異変があり、種名も混乱気味です。 以前はニシカワトンボと呼ばれていたのですが、2004年にカワトンボに種名変更され、さらに2007年にカワトンボからアサヒナカワトンボに種名変更されています。
 木陰を好む傾向があるのですが、春には明るい開けた場所で見ることも多く、横谷でも渓流の岩の上で日向ぼっこをしていました。

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2007年8月29日 (水)

4本の足で止まる①(コシアキトンボ、チョウトンボ)

 8月21日の記事で、タイワンウチワヤンマが4本の足で止まっている写真を紹介しました。 でも、4本の足で止まるのは、何もタイワンウチワヤンマの特技でも何でもありません。 他のトンボだって4本の足で止まります。 でもこの事って、あまり知られていないようですので、今回は別のトンボさんに登場してもらって、写真でお見せしたいと思います。
 まずはコシアキトンボです。 残りの2本の足はどこにあるのでしょう。(こんな質問をしなければ、トンボが普通にぶら下がっている写真として、何の疑問も持たずに見てしまう人が多いのでしょうね。)

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 タイワンウチワヤンマで解説済みですから、このブログ常連の方々はすぐに発見できたでしょう。 そう、足を折りたたんで、頭部にピタッと押し付けています。
 足のことを知らなければ、頭部の後ろに縦に細長い黒い膨らみがある程度にしか思わないのではないでしょうか。 またこのために頭部と胸部の細いつながりが強調されて、このトンボの頭は取れかけて既に死んでいると思う人がいるかもしれません(この写真を見せたところ、そう言った人が実際にいたんです)。

 もう1種類、今度はチョウトンボです。

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 もう解説は要らないですね。

 トンボもたくさんの種類がいます。 どんな種類がどんな時に何本の足で止まっているかを調べていけば、おもしろい発見ができるかもしれませんよ。

 せっかくですので、本日登場の2種類のトンボについて、簡単に書いておきます。
【コシアキトンボ】
 「越秋」ではありません。 腰の部分が白く、後翅の模様も含めてその周囲が黒いため、「腰空き」トンボです。 5月~9月頃に見ることができます。 多くの場合、縄張りを作ってその中を飛び回っています。
【チョウトンボ】
 後翅が大きく、7~8月を中心に、水面の上などを行ったり来たり、ヒラヒラと優雅に飛んでいます。

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2007年8月21日 (火)

タイワンウチワヤンマ

 トンボの足って何本でしたっけ?

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 堺市にある泉北ニュータウンは、丘陵地に作られています。 ニュータウンに続く丘陵地の谷の尽きるところ、そこに堤を築き、ため池とした所があります。 ここにはこの時期、ショウジョウトンボ、チョウトンボ、ギンヤンマなど、いろんなトンボが見られます。
 そんな場所で、タイワンウチワヤンマに出会いました。 タイワンウチワヤンマは、国内では沖縄、九州、四国の南部に分布していたサナエトンボの仲間ですが、温暖化の影響でしょうか、1980年代後半より、京阪神地方を中心に分布域の拡大が注目されはじめ、今はもっと広く分布するようになってきました。
 タイワンウチワヤンマは、ウチワヤンマによく似ていますが、いちばん分かりやすい見分け方は、ウチワヤンマが腹部第8節のうちわ状の突起物に黄色い部分があるのに対し、タイワンウチワヤンマのうちわ状の部分は黒一色です(上の写真)。

 最初の質問、トンボの足は、昆虫ですから、もちろん6本です。 でも、そのうちの2本を頭部と胸部の間にたたみ込み(写真をクリックして拡大し、よく見てください)、上の写真のように4本で止まっていることがよくあります。
 下の写真は、タイワンウチワヤンマを正面から写したものですが、右側だけ3本の足を使い、左側の1本は引っ込めたままです。

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※ 4本の足でとまるのは、タイワンウチワヤンマに限ったことではありません。 そのことはこちらで紹介しています。

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2007年7月 4日 (水)

ベニイトトンボ、キイトトンボ

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 真っ赤なイトトンボ、ベニイトトンボ。 そんなにどこにでもいるイトトンボではないのですが、ちゃんと堺市にもいました。

 下はキイトトンボ。 ベニイトトンボよりは普通にいますが、目立つのはこちら。 飛んでいるとほんとによく目立ちます。

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 今回は久しぶりにきれいどころを揃えてみました。 写真は両方とも7月1日の撮影です。

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