カテゴリー「昆虫01 バッタ・カマキリ」の21件の記事

2009年12月 7日 (月)

クビキリギス

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 写真は、秋も深まり、間もなく死に行く哀れな姿・・・とも言えないのです。
 このクビキリギスは、秋に成虫になり、そのまま越冬に入り、翌春から初夏にかけて交尾や産卵などの活動を本格的に行う昆虫です。 ですから写真の個体は、生殖活動を終え、長生きしてまさしく死に行く個体である可能性も否定はできませんが、むしろ生まれたばかりの個体である可能性が高いようです。
 クビキリギスの成虫の体長は6cm前後、体色は写真のような褐色と、緑の2つのタイプがあります。 頭部は著しく前傾して頂部は尖り、口の周囲が赤くなっていて、「血吸いバッタ」と呼ばれることもあります。

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 体色が緑か褐色かは、このクビキリギスの場合は、終齢幼虫のときの湿度で決まることが知られています。 湿度が高い環境で終齢幼虫の時代を過ごした成虫は緑色になるのですが、湿度が高い場合は周囲の植物が緑色である可能性が高く、保護色となり、また、湿度が低い場合には枯れ草の環境である可能性が高く、茶色が保護色となる、というわけです。
 食べ物は雑食性ですが、植物食の傾向が強いようです。 顎の力が強く、秋に実るイネ科の硬い殻に守られた種子なども食べることができます。
 クビキリギスの名前は、手などに噛みつかれた時に、あわてて強く引くと、上記のように噛み付く力が強いために、首が切れてしまうことがあるところからのようです。

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2009年11月30日 (月)

コカマキリを食べるオオカマキリ

 11月上旬の出来事をもう1つ、そこにコカマキリがいることは認識していました。 そして少し離れた所にオオカマキリも。 2種類のカマキリが揃っている・・・ 特に珍しいカマキリでもないし・・・ 私が思ったのはそれだけでした。
 しばらく他の観察をしていると、バサッという音、振り返ると、オオカマキリがコカマキリを捉えて食べていました。

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 コカマキリとオオカマキリ、体の大きさがどれほど違うのか、比較しやすい角度で写したのが下の写真です。

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2009年11月27日 (金)

コバネイナゴのカップル

 少し古い日付けと、最初からタイトルと一致しない写真になりますが、11月7日、この日は出会うオンブバッタが、ほとんどカップルで、その名前のとおり、メスがオスをおんぶしていました。 写真を撮るために追い回しても、2頭は容易には離れませんでした。

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 そして同日、コバネイナゴもオンブバッタ同様、メスがオスをおんぶしていました。 離れようとしないのも同様です。 

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 イナゴの仲間は、コオロギの仲間やキリギリスの仲間のように、メスは長い産卵管を持っていません。 雌雄は詳しくは生殖器の構造を見ると区別できますが、パッと見たところでは大きさ以外には大きな違いはありません。

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2009年11月17日 (火)

エンマコオロギ

 温度が下がり、虫の音も少なくなってきたこのごろです。
 秋の夜に様々な虫の音が聞こえる中で、その多くはコオロギの仲間、そしてコオロギの中で最もよく鳴き声が聞かれ、親しまれているのはエンマコオロギでしょう。
 しかしこのエンマコオロギ、隠れ名手でなかなか自然の中では写真に撮らせてくれません。 ましてや正面からの写真はたいへん困難です。 温度が下がってきて少し動きが鈍くなってきて、やっと自然の中での顔の正面からの写真が撮れました。 閻魔様の顔に似ているでしょうか。 私はまだ閻魔大王様にお会いしていないので、似ている程度は分りませんが・・・。

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 逃げようとするエンマコオロギを後ろや上から撮るのは比較的簡単です。
 これはメスで、長い産卵管を持っています。
 この時期になると、どうもメスの方が多いような気がします。 交尾を終えてオスは死に、メスは産卵に励むのでしょうか。

Enmakoorogi091107_2

 

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2009年10月22日 (木)

クロゴキブリ

 このブログは身近な生物を中心に扱おうとしています。 である以上、この生物を扱わないわけにはいきません。
 しかしゴキブリの仲間は、日本では一部を除いて(注1)たいへん嫌われていますが、世界的に見ると、ゴキブリの仲間を害虫扱いする国は少なく、国によっては清潔な環境で養殖も行われており、食用・薬用として用いられています。
(注1) 栃木県などの昔からの商家のように、卵鞘が財布に似ていることから、ゴキブリをコガネムシと呼んで珍重し、殺すことを戒めてきた所もあります。
 ゴキブリの仲間は熱帯を中心に、全世界には約4,000種類、日本には50種余りがいますが、そのほとんどは森林性で、家住性のゴキブリはごく少数派です。
 その中でクロゴキブリは、関東以南の西日本では小型のチャバネゴキブリと共に最もよく見かける種類ですが、チャバネゴキブリよりも野外での活動性が高く、夜間に飛来するのを目撃することもよくあります。
 昆虫のほとんどは決まった季節に交尾・産卵し、1年以内に寿命が尽きるのですが、クロゴキブリのような大型種は、成虫になるのに1年半から2年ほどかかるようです。

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 ゴキブリの仲間の特徴としては、体型は平たく、狭い場所にも入り込むことができます。 体表に光沢をもつ種類が多く、アブラムシ(油虫)と呼ばれることもありますが、全ての種類が光沢を持っているわけではありません。
 上から見ると複眼がどこにあるのか分かりませんが、これは頭部が胸部の下に隠れているためで、下は扁平な体を無理に横から撮ったものですが、こう撮ると“普通の”昆虫らしさがでてきます。

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 この複眼の位置からも推測されるように、複眼の機能はあまり良くないようです。 しかし、長い触角と、尾部にあって空気振動を感知する尾毛(びもう)が発達していて、視覚に頼らずに暗い環境下でも周囲の状況をよく把握し、俊敏に行動することができます。 足はバッタの仲間のように後脚が特に発達していて飛び跳ねるようなことはできませんが、前脚、中脚、後脚がバランスよく発達しており(下の写真)、たいへん速く走ることができます。

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 「ゴキブリ」の名前は、御器(ごき:食器)をかぶる(かじる)ことから「御器被り(ごきかぶり)・御器噛り(ごきかじり)」と呼ばれていたのが、文献の誤植によって「か」の字が抜け落ちたまま広まってしまったのが「ゴキブリ」の由来とされています。

(余分な事ながら・・・)
 下の写真のように写すと、スターウォーズのダース・ベイダーに似ていると思うのは私だけでしょうか・・・
(写真はガラスの容器に入れて撮っていますので、ゴミがたくさん写りこんでいます。)

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※ クロゴキブリの天敵であるアシダカグモの記事はこちらです。

 

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2009年4月16日 (木)

オオカマキリの孵化

 3月にオオカマキリの卵鞘を見つけ、ビンに入れて部屋の中においておきました。
 卵鞘は卵と同時に分泌される粘液が泡立てられ、それが固まったもので、形や大きさは種によって決まっています。 中には多数の気泡が含まれていて、温度変化や衝撃から卵を守っています。(いちばん下の写真)
 その卵鞘から幼虫が孵化しました。 といっても、孵化に気付いた時は撮影する時間がなく、撮影は気付いてから丸一日経ってからになりました。

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 卵から孵化したばかりの幼虫は、前幼虫(ぜんようちゅう)と呼ばれていて、薄い皮をかぶった状態です。 この状態で前幼虫は体をくねらせて卵鞘の外へ出て、すぐに薄皮を脱ぎ捨てます。 その様子を撮りたかったのですが、時既に遅し、脱ぎ捨てられた薄皮は互いにくっつき合って乾燥して縮み、卵鞘の下に垂れ下がっています(下の写真)。

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 幼虫はなかなかかわいいものです。 撮影の後は庭に放してやりましたが、この段階では、少し大きくなれば餌にするアリにも襲われる危険性があります。 成虫にまで育ってくれるでしょうか。

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 下は幼虫が出てしまった卵鞘の断面です。 抜け殻になった卵が中央にきれいに並んでいます。

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2008年11月 6日 (木)

ササキリ

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 朝晩は冷え込むようになりましたが、まだササキリがいました('08.11.2.「堺自然ふれあいの森」にて撮影)。
 ササキリは体長約2cm、翅の両側と後脚の膝の黒色が目立ちます。
 そして下は幼虫です。 幼虫は親にも増して黒っぽい色をしています。 今年の7月21日の撮影です。 上の撮影場所とほとんど同じところで撮りました。 長い触角を全部画面に入れようとしたら、体が小さくしか写らなくなってしまいました (^-^;

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※ ササキリに近いホシササキリについては、こちらに載せています。

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2008年9月30日 (火)

クサヒバリ

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 クサヒバリは、体長が7~8mmほどの小型の樹上性のコオロギの仲間です。
 チリリリリリリリリ・・・・と鳴き続ける声は甲高く、ヒバリの声に似ているとも思えませんが、同じ調子で鳴き続けることではヒバリと共通でしょうか。 でも、写真の個体はメスで鳴きません。 雄の翅の表面には複雑な模様があります。
 全体的に白っぽい色をしていて、メスはウスグモスズに似ていますが、クサヒバリには後脚内側に黒い紋があります。

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2008年9月10日 (水)

オオカマキリ

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 オオカマキリはチョウセンカマキリに似ていますが、チョウセンカマキリより一回り大きく、前脚の付け根の間が、チョウセンカマキリが朱色であるのに対し、オオカマキリは黄色です。
 どれくらい大きいか、頭を下げてもらって身長測定に協力してもらいました(下の写真)。 メジャーのメモリは写真の上方がセンチメートル、下がインチで、体長はほぼ10cmあります。

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2008年9月 5日 (金)

クルマバッタモドキ

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 近所に車1台がギリギリ通れる地道があり、草がまばらに生えています。 そこにクルマバッタモドキがいました。 クルマバッタモドキは、そんな荒れ地的な草丈の低い場所や海岸の砂地などで見られるバッタです。
 ここにいたのは褐色型だけでしたが、個体数は少ないものの、緑色型もいるようです。 胸部背面に、1対の「く」の字形の白い模様があり、上から見ると「X」の形に見えます。 名前の元になっているクルマバッタと比較すると、一見クルマバッタの褐色型に似ていますが、複眼付近の模様はかなり違いますし、クルマバッタの背中が丸く盛り上がっているのに対し、クルマバッタモドキのほうはそんなに盛り上がらずに、ほぼ真っすぐです。 クルマバッタの顎が青みを持っているのに対し、クルマバッタモドキの顎は体色と同じであることも区別点になります。
 飛ぶとクルマバッタ同様、後翅の中央部に半円状の帯状の模様が見えるのですが、クルマバッタより淡い色をしています。

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