クビキリギス
写真は、秋も深まり、間もなく死に行く哀れな姿・・・とも言えないのです。
このクビキリギスは、秋に成虫になり、そのまま越冬に入り、翌春から初夏にかけて交尾や産卵などの活動を本格的に行う昆虫です。 ですから写真の個体は、生殖活動を終え、長生きしてまさしく死に行く個体である可能性も否定はできませんが、むしろ生まれたばかりの個体である可能性が高いようです。
クビキリギスの成虫の体長は6cm前後、体色は写真のような褐色と、緑の2つのタイプがあります。 頭部は著しく前傾して頂部は尖り、口の周囲が赤くなっていて、「血吸いバッタ」と呼ばれることもあります。
体色が緑か褐色かは、このクビキリギスの場合は、終齢幼虫のときの湿度で決まることが知られています。 湿度が高い環境で終齢幼虫の時代を過ごした成虫は緑色になるのですが、湿度が高い場合は周囲の植物が緑色である可能性が高く、保護色となり、また、湿度が低い場合には枯れ草の環境である可能性が高く、茶色が保護色となる、というわけです。
食べ物は雑食性ですが、植物食の傾向が強いようです。 顎の力が強く、秋に実るイネ科の硬い殻に守られた種子なども食べることができます。
クビキリギスの名前は、手などに噛みつかれた時に、あわてて強く引くと、上記のように噛み付く力が強いために、首が切れてしまうことがあるところからのようです。
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