2009年12月 9日 (水)

タカノツメ(短枝と長枝)

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 里山ではタカノツメが美しく黄葉していました。 美しさもさることながら、なかなかおもしろい葉のつき方をする木です。 今回はその葉の付き方と枝ぶりに焦点を当ててみることにします。 でも、その前に、「タカノツメ」の名前についてですが、これは芽の形が鷹の爪に似ているところからと言われているのですが、どうでしょうか。

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 話を葉の付き方に戻します。 あまり葉が多いと何がなんだかよく分らないので、葉の重なりの少ない所を撮ったのが下の写真です。

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 タカノツメの葉は3枚の小葉からなる3出複葉で、多くの葉は束生しています。 上の写真の中央では、7枚の葉が束生していますが、その付け根付近の枝の様子が他の部分と少し違い、他の枝の部分のように滑らかではありません。
 下はそのことがよく分るように枝を撮ったものですが、葉が束生している付け根付近(⑤の場所)はやはりゴチャゴチャしています。 でも、下の写真では、⑤と同じような場所が、滑らかな枝の途中の②にも見られます。

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 上の写真の枝の成り立ちを読み取ると、次のようになります。
 ①の方向から伸びてきた枝は、伸びる速度を落とし、葉をたくさん付けだしました。 葉は束生しているように見えます。 そして秋、きっとこの葉もきれいに黄葉し、芽を残して葉を落としたことでしょう。 これでこの写真の枝の1年目の秋は終わりです。
 翌年の春、この芽を覆っていた芽鱗が取れ、枝が伸びだしました。 ②は上記の束生していた葉と芽鱗の取れた跡です。
 枝は④の方向にどんどん伸びます。 途中、葉はほとんど付けませんが③の所には1枚の葉を付けました。 このように葉をほとんどつけずにどんどん伸びる枝を「長枝」と呼んでいます。
 ③の位置にある1枚の葉の腋には腋芽ができました。 そして③の位置の葉は落葉し、その跡が③に残りました。 これでこの写真の枝の2年目の秋が終わりました。
 次の年の春、③の位置にあった葉の腋芽が伸びだしたのですがほとんど伸びず、どんどん葉をつけます。 本来は互生の葉ですが、葉と葉の間の枝がほとんど伸びないものですから、葉は束生する状態となります。 このようにほとんど伸びずに葉をたくさんつける枝を「短枝」と呼んでいます。 そして秋、葉は落ちてこの写真の枝の3年目の秋が終わり、次の年の春に芽鱗が落ちて⑤のようになりました。
 ⑤の先の枝もあまり伸びず、たくさんの葉をつけています。 短枝です。 それがこの写真の状態です。
 短枝はこのように昨年の短枝の続きに今年の短枝と、何年も続くこともありますし、急に長枝になることもあります。
 短枝と長枝については、メタセコイアの所でも記事にしました。 しかし、このタカノツメの場合は、短枝と長枝がもっと極端に違っています。 タカノツメはこのように短枝と長枝がはっきりとしていて、最初の写真のように、枝のあちこちに葉の束がついたような、独特の姿を見せることとなるのです。

 今日は枝に残されたその木の生い立ちの記録を読み取ることにチャレンジしてみました。

 

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2009年12月 8日 (火)

御堂筋のイチョウ

 大阪のキタとミナミ(大阪駅周辺と難波周辺)を結ぶ御堂筋、大阪近郊の方にはよく知られていることですが、道の両側には約900本のイチョウが植えられています。 そのイチョウが美しく黄葉し、人々の目を楽しませています。

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 上は12月6日の12時36分に撮った写真です。 御堂筋は全6車線の幹線道路ですが、南行きの一方通行です。 12月上旬の晴れた日のお昼前後にここを車で走ると、ちょうど逆光気味になり、黄葉のフィルターを通過した光がきらきらと輝いています。
 もちろん、車の後ろにも黄色の並木が続きます(下の写真)。

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【 関連項目 】
 春のイチョウの展開前の折り畳まれている葉の様子や花の様子などはこちらでどうぞ。

shine    shine    shine    shine    shine

※ この黄葉が散った後に、今年('09年)は「御堂筋イルミネーション」がはじまります。 これは大阪府の主催で「大阪の将来を輝かせるために、もっと大阪を明るく元気にするために」行われる光によるイチョウの幹の装飾などで、12月12日(土)から1月31日(日)までの午後5時から11時まで、淀屋橋から中央大通までの約1.2㎞で行われます。

 

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2009年12月 7日 (月)

クビキリギス

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 写真は、秋も深まり、間もなく死に行く哀れな姿・・・とも言えないのです。
 このクビキリギスは、秋に成虫になり、そのまま越冬に入り、翌春から初夏にかけて交尾や産卵などの活動を本格的に行う昆虫です。 ですから写真の個体は、生殖活動を終え、長生きしてまさしく死に行く個体である可能性も否定はできませんが、むしろ生まれたばかりの個体である可能性が高いようです。
 クビキリギスの成虫の体長は6cm前後、体色は写真のような褐色と、緑の2つのタイプがあります。 頭部は著しく前傾して頂部は尖り、口の周囲が赤くなっていて、「血吸いバッタ」と呼ばれることもあります。

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 体色が緑か褐色かは、このクビキリギスの場合は、終齢幼虫のときの湿度で決まることが知られています。 湿度が高い環境で終齢幼虫の時代を過ごした成虫は緑色になるのですが、湿度が高い場合は周囲の植物が緑色である可能性が高く、保護色となり、また、湿度が低い場合には枯れ草の環境である可能性が高く、茶色が保護色となる、というわけです。
 食べ物は雑食性ですが、植物食の傾向が強いようです。 顎の力が強く、秋に実るイネ科の硬い殻に守られた種子なども食べることができます。
 クビキリギスの名前は、手などに噛みつかれた時に、あわてて強く引くと、上記のように噛み付く力が強いために、首が切れてしまうことがあるところからのようです。

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2009年12月 5日 (土)

レオノチス

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 レオノチスは、南アフリカ原産のシソ科の常緑低木です。 学名は Leonotis leonurus、英語では lion's-ear(ライオンの耳)と呼ばれています。

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 花期は晩秋から初冬にかけてで、花期が遅いため、戸外での花は関東以南でしか見ることができません。 ただ、強健で、日当たりが良ければ、乾燥したやせ地でも良く育つ植物です。

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 写真は私の家の近くで撮ったものですが、晩秋の農村に不思議とよく似合っていました。

 

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2009年12月 4日 (金)

タチカモメヅルの葉の上で

 タチカモメヅルの葉の上に、アリが1頭。

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 でも、このアリ、どうも動きがおかしい。 普通のアリのようにセカセカしていません。 蜜も無い場所で、どっしりと構えています。 働き疲れて休憩中のようにも見えますが・・・。
 大きさは普通に見るアリの大きさ、少なくとも肉眼で見ると上記のようにしか見えませんでした。
 でも、動きがおかしいので、もしかしたら・・・と思い、カメラのファインダーを通して拡大してみると、予感的中!

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 触角のように見えていたのは、頭部の先端から生えている触角ではなく、持ち上げている足でした。

 これまで何度かアリグモについて、記事にしてきました。 アリグモのオスは発達した大顎があるので、アリの頭部とは肉眼でも少し違って見えます。 蛾をくわえたアリグモのメスも記事にしましたが、アリが1頭で蛾をくわえていることもありません。
 それらに比べて、今回の1頭でいるアリグモのメスは、肉眼的にはほんとうにアリそっくりでした。
 でも、正面から拡大して眼に光が入ると、まさしくハエトリグモの仲間の顔ですね。

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 以前にもタチカモメヅルの葉の上でアリグモのオスを見つけて、写真を載せています。 タチカモメヅルにはアリグモの好む何かがあるのでしょうか。

 

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