2012年5月27日 (日)

コメガヤ

 山道を歩いていると、米粒のようなものが1列につながって、ゆらりゆらり。 コメガヤです。 下の写真では、緑の“米粒”と白い“米粒”が混じっていますが、そのうち全部紫色を帯びた白い“米粒”になります。

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 下はその穂の一部を拡大したものです。 上で“1列につながって”と書きましたが、下のように拡大して撮ると、じつは枝分かれしていることが分かります。

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 1つの“米粒”も、じつはこの“1粒”が小穂で、複数の花が集まったものです。 上の写真ではあちこちでメシベの柱頭やオシベの葯が見えていますが、下はこの小穂が広がった状態を撮ったものです。

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 コメガヤの小穂は、2枚の苞穎で保護され、受粉して結実することのできる小花(=ほんとうの花)が2つと、その先には1~2個の退化して結実することのできない小花をつけています。

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2012年5月26日 (土)

ヒメジュウジナガカメムシ

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 ヒメジュウジナガカメムシは様々な植物の汁を吸うカメムシです。
 ヒメジュウジカメムシによく似た種に、ジュウジナガカメムシがいます。 背側から比較すると、ヒメジュウジナガカメムシよりもやや大きく、前胸背の黒色の紋が細長いなどの違いが言われていますが、相対的なもので、はっきりしません。
 両者の違いは腹部下部を見るとはっきりするようです。 ヒメジュウジナガカメムシでは腹部下部の黒斑が左右につながって帯状になっている(下の写真)のに対し、ジュウジナガカメムシでは腹部下部の黒斑がとぎれて円形になっています。

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2012年5月25日 (金)

ササノハスゲ

 今までいくつかのスゲについて書いてきましたが、こんなスゲもあります。

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 ササノハスゲは本州の近畿以西と四国の山地の樹林内に分布します。 写真は大阪府と奈良県の境にある金剛山で撮ったものです。
 広く分布するタガネソウに似ていますが、ササノハスゲは小穂が球状で長く伸びないことや、冬にも地上部が枯れずに残ることで区別できます。
 小穂は雄雌性ですが、下の写真の小穂では花は既に終わり、雄花は確認できません。 柱頭が3裂しているのは下の写真でも確認できます。

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2012年5月24日 (木)

ムカシヤンマ

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 ムカシヤンマはムカシヤンマ科に属する日本固有種のとんぼです。 名前のとおり、原始的な形質を持っています。 同様に原始的な形質を持っているとんぼにムカシトンボがいますが、ヤンマの名前で分かるように、ムカシヤンマはムカシトンボよりずっと大きく、体調は約8cmあります。
 具体的に原始的な形質とは、ひとつには、生殖弁ではなく、産卵管を持っています。 また他のヤンマとは異なり、複眼が離れています。

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 とんぼの幼虫(ヤゴ)は水中で生活するものと思い込んでいましたが、このムカシヤンマの幼虫は、湿ったコケや土にトンネルを掘って住み、水に入ることはほとんどないようです。 また、成虫になるのには約3年かかるといわれています。

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2012年5月23日 (水)

ユウゲショウ(アカバナユウゲショウ)

 ここで書くユウゲショウは、アカバナ科マツヨイグサ属の多年草です。 オシロイバナもユウゲショウと呼ばれることがあり、これと区別するためにアカバナユウゲショウとも呼ばれています。 ただし花の色素は1つの遺伝子の変異で作られなくなりますので、どんな植物でも白い花になる可能性があり、実際に白花のアカバナユウゲショウがあちこちで観察されています。
 以下、ユウゲショウと呼ぶことにします。

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 ユウゲショウは北米南部から南米にかけての原産で、日本へは明治時代に鑑賞用に移入され、栽培されていましたが、現在では広く野生化しています。
 薄紅色の花は直径が1~1.5cmほどで、マツヨイグサ属ですので、花弁が4枚、オシベが8本で、メシベの先端は4裂しています。

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 上の写真は5月18日の15時に撮ったものです。 昼間咲いているのに「夕化粧」とは? と思い、本やHPで少し調べてみたところ、おもしろいことになりました。
 全国農村教育協会『日本帰化植物写真図鑑』(2008年6月28日改訂版)は、なかなかいい図鑑で、現在は第2巻も発行され、私もよく使っているのですが、この中では、「花は夜咲き」と書かれています。
 ウィキペディアでは「和名の由来は、午後遅くに開花して、艶っぽい花色を持つことからとされるが、実際には昼間でも開花した花を見られる。」とあります。
 岡山理科大学植物生態研究室(波田研)のHP「植物雑学事典」では、「昼咲きであって夕方には花を閉じてしまう。」とあります。
 私の観察では「植物雑学事典」のようになるのですが、こんなに開花時間に関する記述が違っているのはなぜでしょうか。
 また花期についても、保育社の『検索入門野草図鑑⑦』では、花期は7~9月となっていますが、私が以前花を見たのも5月でした。
 性質の異なる複数の系統のユウゲショウが日本に入ってきているのでしょうか。 季節で開花時間などが変化するのでしょうか。 それとも発芽時期などで異なるのでしょうか。 ユウゲショウがどんな季節の何時頃に咲いているのか、チェックする必要がありそうです。

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